〒107-0052
東京都港区赤坂3丁目15−5 アーベイン赤坂 5階501号
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9:30-13:30
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予防治療の記事一覧

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エアフローとは?歯や被せ物への負担を抑えたクリーニングを解説

「歯のクリーニングで使うエアフローとは何ですか?」 「普通のPMTCや歯石取りとは何が違うのでしょうか?」 「セラミックやインプラントが入っていても使えますか?」 エアフロー(Air Polishing)は、水・空気・専用の微細なパウダーを噴射し、歯面などに付着したバイオフィルムや着色を除去する歯科クリーニング方法です。 従来のようにブラシやラバーカップで歯面を一律に研磨する方法とは、汚れへのアプローチが異なります。 特に近年は、粒子の細かいエリスリトールやグリシンなどの低研磨性パウダーが用いられるようになり、天然歯だけでなく、症例に応じてインプラントや修復物周囲のバイオフィルム管理にも使用されています。 ただし、 「エアフローなら歯や被せ物を絶対に傷つけない」 という意味ではありません。 パウダーの種類、噴射時間、距離、角度、対象となる歯面・修復材料などによって影響は異なります。 東京・赤坂のPreBeau Oral Careでは、スイスEMS社のGBT(Guided Biofilm Therapy)認定クリニックとして、エアフローを単なる「着色取り」ではなく、バイオフィルムを管理するためのメンテナンスの一工程として使用しています。 → 東京・赤坂のGBT・エアフローによる予防クリーニング・歯科メンテナンス 監修:歯科医師 毛利 国安PreBeau Oral Care 院長 エアフローとは? 歯科でいうエアフローとは、一般的に**Air Polishing(エアポリッシング)**と呼ばれるクリーニング方法です。 専用機器から、 を噴射し、歯の表面などに付着したバイオフィルムやステインを除去します。 コーヒー、紅茶などによる着色を落とす目的で知られていますが、現在はそれだけではありません。 歯周病やむし歯の予防を考えるうえで重要な歯面のバイオフィルム管理にも利用されています。 スイスEMS社では、このエアフローを含めた予防・メンテナンスの体系を**GBT(Guided Biofilm Therapy)**として構成しています。 EMS公式でもGBTは、予防・治療・メンテナンスにおけるバイオフィルム管理を目的とした、体系的な8ステップのプロトコルとして説明されています。 → EMS公式|Guided Biofilm Therapy(GBT)について エアフローは「歯石を取る機械」ではありません ここはよく誤解されるポイントです。 エアフローが得意なのは、主に バイオフィルムやステインなどの除去 です。 一方、硬く石灰化して歯面に付着した歯石については、エアフローだけですべて除去できるわけではありません。 そのため実際のメンテナンスでは、 というように、複数の方法を組み合わせます。 「エアフロー=歯石取りの代わり」ではありません。 この違いを理解することが大切です。 バイオフィルムとは? バイオフィルムとは、細菌が集まり、歯面などに付着して形成する構造です。 単に細菌が水の中に浮いている状態とは異なり、複数の微生物が集まり、その周囲をマトリックスと呼ばれる構造が取り囲んでいます。 毎日の歯磨きは、このバイオフィルムを管理するための基本です。 しかし、 などは、セルフケアだけではバイオフィルムが残りやすい場所です。 […]

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霞が関・虎ノ門で自費クリーニングを受けていた方へ|赤坂のGBT・エアフローメンテナンス

霞が関・虎ノ門エリアで、定期的に自費クリーニングや歯科メンテナンスを受けていた方の中には、 「以前のように、時間をかけてしっかりメンテナンスしてもらえる歯科医院を探したい」 「着色を落とすだけではなく、歯周病やバイオフィルムまで管理してほしい」 「エアフローやGBTを使ったクリーニングを受けたい」 と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 東京・赤坂のPreBeau Oral Care(プレビュー・オーラル・ケア)では、単に歯をきれいにすることだけを目的とせず、天然歯・歯周組織・インプラント・セラミックなどをできるだけ長く維持するための自費メンテナンスを行っています。 必要に応じて、 などを組み合わせます。 → 東京・赤坂の自費メンテナンス|GBT・エアフロー・5ppmオゾン水による予防ケア 監修:歯科医師 毛利 国安PreBeau Oral Care 院長 霞が関・虎ノ門で自費クリーニングを続けていた方へ 霞が関・虎ノ門には、長年にわたり自費診療や予防歯科を重視してきた歯科医院があります。 旧天野歯科もそのひとつで、2016年に虎ノ門から霞が関へ移転した際の公式発表では、治療だけでなく、**「歯の寿命を延ばす高度な予防歯科治療」**を提供する方針が紹介されていました。 → 天野歯科医院|2016年 霞が関移転時の公式リリース 旧天野歯科、そしてその後の霞が関デンタルオフィスで長期間メンテナンスを受けていた方にとっては、 「痛くなったら歯科医院へ行く」のではなく、「問題が起きないように定期的に通う」 というスタイルが習慣になっていた方も多いと思います。 歯科医院が変わっても、この予防習慣そのものを途切れさせないことが重要です。 自費クリーニングの目的は「歯を白くすること」だけではありません 自費クリーニングと聞くと、 「コーヒーや紅茶の着色を取る」 「歯をツルツルにする」 「見た目をきれいにする」 というイメージが先に浮かぶかもしれません。 もちろん、着色除去もクリーニングの目的のひとつです。 しかし、予防を目的とした歯科メンテナンスでは、それだけでは不十分です。 重要なのは、 などを継続的に確認することです。 European Federation of Periodontology(EFP)のS3レベル臨床ガイドラインでも、歯周治療後のSupportive Periodontal Care(SPC)では、専門家による機械的プラーク除去(Professional Mechanical Plaque Removal:PMPR)を継続することが推奨されています。 → EFP|Stage I–III歯周炎に対するS3レベル臨床ガイドライン 同ガイドラインでは、歯周治療後のメンテナンスについて、患者様のリスクや歯周状態に応じて3〜12か月の間隔で個別に設定することも推奨されています。 つまり、予防歯科では「一度徹底的にきれいにする」ことより、その状態を継続的に管理していくことが重要です。 GBT(Guided Biofilm Therapy)とは? […]

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旧天野歯科でクリーニングを受けていた方へ|自費メンテナンスを選ぶポイント

以前、天野歯科で定期的なクリーニングや予防ケアを受けていた方の中には、 「今後も同じように、予防を重視して通える歯科医院を探したい」 「保険診療の短時間のクリーニングではなく、時間をかけて口腔内全体を管理してほしい」 「インプラントやセラミックも含めて、きちんとメンテナンスしてほしい」 と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 旧天野歯科は、2016年に虎ノ門から霞が関へ移転した際の公式発表でも、**「歯の寿命を延ばす高度な予防歯科治療」**を診療内容のひとつとして掲げていました。 天野歯科医院 2016年霞が関移転時の公式リリース そのため、以前から「悪くなってから治療する」のではなく、定期的に歯科医院で管理することを大切にしていた方も少なくないと思います。 東京・赤坂のPreBeau Oral Careでは、予防を重視し、GBT(Guided Biofilm Therapy)・エアフロー・PMTC・歯周組織の評価・5ppmオゾン水などを必要に応じて組み合わせた自費メンテナンスを行っています。 → 赤坂の自費メンテナンス・予防歯科|GBT・エアフロー・オゾン水 監修:歯科医師 毛利 国安PreBeau Oral Care 院長 旧天野歯科は「治療だけでなく予防」を重視していた歯科医院でした 天野歯科医院は1968年に虎ノ門で開院し、2016年6月に霞が関コモンゲートへ移転しました。 当時の公式リリースには、 などが診療内容として紹介されています。 天野歯科医院「霞が関へ移転リニューアルOPEN」 長年通院していた方にとって、クリーニングは単なる「着色取り」ではなく、自分の歯を長く維持するための定期管理という位置づけだった方もいるでしょう。 新しい歯科医院を探す際にも、この「予防を続ける」という目的を基準にすると選びやすくなります。 自費クリーニングなら、どこでも同じというわけではありません 「自費クリーニング」と表示されているからといって、すべての歯科医院で同じ内容が行われているわけではありません。 内容としては、 など、目的が異なる場合があります。 また、「自費だから保険診療より必ず優れている」という意味でもありません。 重要なのは料金区分ではなく、 何を目的として、どこまで口腔内を評価し、その患者様に必要なケアを行っているか です。 自費メンテナンスを選ぶポイント1|最初に口腔内を確認しているか メンテナンスで重要なのは、いきなり歯を磨き始めることではありません。 まず、 などを確認することが重要です。 同じ「クリーニング希望」で来院した患者様でも、必要な処置は同じとは限りません。 例えば、着色が中心の方と、歯周ポケット内に歯石がある方では、必要な処置は大きく異なります。 メンテナンスは、クリーニング方法を先に決めるのではなく、現在の状態を確認してから内容を決めることが基本です。 自費メンテナンスを選ぶポイント2|バイオフィルム管理を重視しているか 歯の表面には、細菌が集まって形成する「バイオフィルム」が存在します。 歯科メンテナンスでは、単に目に見える歯石や着色だけを取るのではなく、バイオフィルムを継続的に管理することが重要です。 European Federation of Periodontology(EFP)の歯周炎に対するS3レベル臨床ガイドラインでも、歯周治療後のSupportive Periodontal Care(SPC)において、専門家による機械的プラーク除去を継続的に行うことが推奨されています。 EFP|Stage I–III歯周炎に対するS3レベル臨床ガイドライン […]

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霞が関デンタルオフィス閉院後、クリーニング・定期メンテナンスをお探しの方へ

霞が関デンタルオフィスに長く通院し、定期的なクリーニングやメンテナンスを受けていたものの、 「閉院後、どこでクリーニングを続ければよいかわからない」 「以前のように時間をかけて自費のメンテナンスを受けたい」 「インプラントやセラミックが多いので、きちんと管理してもらえる歯科医院を探している」 という方もいらっしゃるのではないでしょうか。 霞が関コモンゲート公式サイトでも案内されている通り、霞が関デンタルオフィスは2025年7月末をもって閉院しました。 → 霞が関コモンゲート公式|霞が関デンタルオフィス閉院のお知らせ 東京・赤坂のPreBeau Oral Care(プレビュー・オーラル・ケア)では、以前霞が関デンタルオフィスで院長を務めていた歯科医師・毛利国安が、現在も予防・メンテナンスを重視した診療を行っています。 当院では、単に歯石や着色を落とすだけではなく、GBT(Guided Biofilm Therapy)・エアフロー・PMTC・歯周組織のチェック・5ppmオゾン水などを必要に応じて組み合わせた自費メンテナンスを行っています。 → 赤坂の予防歯科・自費メンテナンス|GBT・エアフロー・オゾン水 監修:歯科医師 毛利 国安PreBeau Oral Care 院長 霞が関デンタルオフィスは2025年7月末に閉院しました 霞が関デンタルオフィスが入居していた霞が関コモンゲートの公式サイトには、 「アネックス棟1階『霞が関デンタルオフィス』は、2025年7月末をもちまして閉院いたしました」 と案内されています。 → 霞が関コモンゲート公式サイト そのため、以前同院で定期的なクリーニングやメンテナンスを受けていた方は、新しいメンテナンス先を探す必要があります。 特に、 という方は、長期間メンテナンスが空いてしまわないことが大切です。 歯科医院が変わっても、メンテナンスは続けることが大切です 「痛いところがないから、しばらく歯医者に行かなくても大丈夫」 と考えてしまうことがあります。 しかし、むし歯や歯周病は必ずしも初期から自覚症状が出るわけではありません。 特に歯周病治療を受けたことのある方では、治療終了後も継続的な管理が重要です。 European Federation of Periodontology(EFP)のS3レベル臨床ガイドラインでは、歯周治療後の患者には**Supportive Periodontal Care(SPC:継続的な歯周メンテナンス)**を行うことが推奨されています。 SPCには、 などが含まれます。 また、メンテナンス間隔についても一律ではなく、患者様の歯周状態やリスクに応じて3〜12か月の範囲で個別に設定することが推奨されています。 → EFP:Stage I–III歯周炎に対するS3レベル臨床ガイドライン つまり、重要なのは「以前と全く同じクリーニングを受けること」ではなく、現在のお口の状態を改めて評価し、必要な予防管理を継続することです。 PreBeau Oral Care院長・毛利国安は霞が関デンタルオフィスで院長を務めていました PreBeau Oral Care院長の毛利国安は、2022年11月より霞が関デンタルオフィスで院長を務め、予防歯科、審美歯科、ホワイトスポット治療、インプラント治療後の管理などに携わってきました。 […]

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旧天野歯科・霞が関デンタルオフィスに通院されていた方へ|赤坂で続ける自費メンテナンス

以前、天野歯科や霞が関デンタルオフィスで、定期的なクリーニングや予防ケア、自費メンテナンスを受けていたものの、閉院後に「これからどこでメンテナンスを続けよう」とお困りの方もいらっしゃるかもしれません。 PreBeau Oral Care(プレビュー・オーラル・ケア)は、東京・赤坂にある完全自由診療の歯科医院です。 院長の毛利国安は、2022年11月から医療法人雄久会 霞が関デンタルオフィスで院長を務めた後、2026年に赤坂でPreBeau Oral Careを開院しました。 現在は、治療を繰り返すのではなく、できるだけ天然の歯や修復物を長く守ることを目的として、GBT(Guided Biofilm Therapy)・エアフロー・PMTC・5ppmオゾン水などを組み合わせた自費メンテナンスを行っています。 → 東京・赤坂の予防クリーニング|GBT・エアフロー・オゾン水によるメンテナンス 監修:歯科医師 毛利 国安(PreBeau Oral Care 院長)院長プロフィール・経歴はこちら 天野歯科・霞が関デンタルオフィスに通院されていた方へ 天野歯科医院は、1968年に虎ノ門で開院し、2016年6月に霞が関コモンゲートへ移転しました。 当時の移転については、天野歯科医院による2016年の公式リリース「天野歯科、6月1日『霞が関』へ移転リニューアルOPEN」にも記録されています。 その後、同じ霞が関コモンゲート アネックス1階で診療していた霞が関デンタルオフィスは、2025年7月末をもって閉院しました。現在も霞が関コモンゲート公式サイトの「霞が関デンタルオフィス閉院のお知らせ」で確認できます。 長期間にわたり同院でクリーニングや歯周病管理、インプラント・セラミック治療後のメンテナンスなどを受けていた方にとって、歯科医院が変わることは単に「新しい歯医者を探す」というだけではありません。 これまでの治療歴や、ご自身が大切にしてきた予防への考え方を理解してくれる医院を探すことが重要です。 毛利国安は霞が関デンタルオフィスで院長を務めていました PreBeau Oral Care院長の毛利国安は、2022年11月から霞が関デンタルオフィスで院長を務め、予防歯科、審美歯科、ホワイトスポット治療、インプラント治療後の管理などに携わってきました。 霞が関デンタルオフィスと毛利国安の関係は、PreBeau Oral Careの自己紹介だけではなく、関東信越厚生局の公開資料にも「霞が関デンタルオフィス」「毛利 国安」として記録されています。 また、第三者医療メディアである東京ドクターズの毛利国安院長インタビューでも、霞が関デンタルオフィス院長を経てPreBeau Oral Careを開院した経歴が紹介されています。 そのため、以前霞が関で診療を担当した患者様から、赤坂のPreBeau Oral Careで改めてメンテナンスについてご相談いただくことも可能です。 なお、PreBeau Oral Careは旧天野歯科・霞が関デンタルオフィスの「後継医院」や「移転先」として開院した医院ではありません。 本記事では、院長・毛利国安の診療歴と、現在PreBeau Oral Careで提供している予防・メンテナンスについてご案内しています。 「定期的にきれいにする」だけではないメンテナンスへ 歯科のメンテナンスというと、「歯石を取る」「着色を落とす」というイメージがあるかもしれません。 しかし、本来の目的は歯を一時的にきれいにすることだけではありません。 重要なのは、 という継続的な予防管理です。 European Federation of Periodontology(EFP)のStage […]

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なぜPreBeau Oral Careは「治療より予防」を大切にするのか|生理学から歯科医療へ

歯科医院というと、 「むし歯を治すところ」 「歯が痛くなったら行くところ」 というイメージを持つ方が多いかもしれません。 もちろん、悪くなった歯を治療することは大切です。 しかし、歯科医療に携わっていると、もう一つ強く感じることがあります。 それは、 「できれば、大きな治療が必要になる前に守りたい」 ということです。 一度削った歯は、元の天然歯質には戻りません。 一度失った歯周組織も、すべて完全に元通りにできるわけではありません。 だからこそPreBeau Oral Careでは、 治療すること以上に、治療を必要としない状態をできるだけ長く維持すること を大切にしています。 この考え方には、私自身が歯科医師になる前に学んだ**生理学(Physiology)**というバックグラウンドも関係しています。 私は最初から「歯」だけを学んでいたわけではありません 歯科医師になる前、私は生理学を学びました。 生理学は、 など、人体がどのように機能しているかを学ぶ分野です。 そこで強く学ぶのは、 体は、それぞれの臓器が完全に独立して動いているわけではない ということです。 心臓だけ。 肺だけ。 脳だけ。 口だけ。 というように切り離して考えるのではなく、神経、血流、ホルモン、免疫、代謝などを通して、全身が一つのシステムとして機能しています。 その後、歯科医療を学ぶようになっても、この視点は私の中に残りました。 口も当然、「体の一部」です 歯科では歯や歯ぐきを診察します。 そのため、口は全身とは別の領域のように見えることがあります。 しかし実際には、口腔にも、 が存在しています。 そして、 食べる。 飲み込む。 話す。 呼吸する。 笑う。 といった、日常生活に欠かせない機能に関わっています。 つまり、 口腔は、単なる「歯が並んでいる場所」ではありません。 全身の一部であり、生活の入口でもあります。 歯周病を見ると「口と全身」は分けにくい 分かりやすい例が歯周病です。 歯周病は、単純に「歯ぐきに細菌がいる病気」ではありません。 細菌性バイオフィルムに対して、 私たち自身の免疫・炎症反応 が起こり、その反応が慢性化することで歯周組織が破壊されていきます。 つまり歯周病も、生理学的には、 細菌+免疫+炎症+組織反応 として考えることができます。 そして現在では、歯周炎と、 […]

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毎日歯みがきしていても必要?バイオフィルムとプロフェッショナルケア

「毎日ちゃんと歯をみがいているのに、歯科医院でクリーニングする必要がありますか?」 これは予防歯科でよく聞かれる質問です。 結論から言えば、 毎日のセルフケアは予防の基本です。 しかし、それだけですべての人が口腔内を完全に管理できるとは限りません。 歯と歯の間。 奥歯。 歯ぐきとの境目。 歯並びが重なっているところ。 歯周ポケット。 口の中には、自分ではどうしても清掃しにくい場所があります。 そして、むし歯や歯周病を考えるときに重要なのが、単なる「食べかす」ではなく、**バイオフィルム(biofilm)**という考え方です。 この記事では、 「毎日歯みがきしているのに、なぜ歯科でメンテナンスを受けるのか?」 という疑問を、バイオフィルムの視点から解説します。 プラークは「食べかす」ではありません 歯の表面についている白っぽい汚れを、 「食べかす」 と思っている方もいます。 しかし、デンタルプラークの主成分は単なる食べかすではありません。 多数の微生物が集まって形成する構造化された集合体 です。 これをデンタルバイオフィルムと呼びます。 バイオフィルムの中では、細菌がばらばらに存在しているのではなく、互いに関係しながら複雑な微生物群集を形成しています。 EFPとEuropean Organisation for Caries Researchによるコンセンサスでも、デンタルバイオフィルムはむし歯と歯周病の発症に重要な役割を持つと整理されています。 つまり、予防歯科で重要なのは、 「汚れを取る」 というより、 「病気につながるバイオフィルムを適切に管理する」 という考え方なのです。 バイオフィルムはなぜ問題になるのでしょうか? 口腔内には、健康な状態でも非常に多くの微生物が存在しています。 ですから、 「細菌がいる=病気」 ではありません。 大切なのは、口腔内の環境と微生物のバランスです。 歯面にバイオフィルムが長期間残ると、その中の微生物環境が変化し、 につながりやすい状態が形成される場合があります。 そのため予防の基本は、 バイオフィルムを定期的に乱し、除去すること です。 歯みがきはバイオフィルムを壊すために行う 歯ブラシの目的は、 「食べかすを取る」 だけではありません。 むしろ重要なのは、歯面に付着したバイオフィルムを機械的に破壊・除去することです。 そのため、 「何回歯をみがいたか」 だけではなく、 「必要な場所に歯ブラシが届いているか」 が重要になります。 […]

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「痛くないから大丈夫」は本当?歯周病が静かに進行する理由

「歯は痛くないから、歯医者に行かなくても大丈夫」 そう思っている方は少なくありません。 確かに、強い痛みがあれば「何か問題がある」と気づきやすいでしょう。 しかし、歯周病については少し事情が違います。 歯周病は、初期から中等度では強い痛みを感じないまま進行することがあります。 歯ぐきから少し血が出る。 口臭が気になる。 歯ぐきが下がってきたような気がする。 そうした小さな変化があっても、 「痛くないから大丈夫」 と放置されてしまうことがあります。 では、なぜ歯周病は痛みが少ないまま進行するのでしょうか。 そして、自覚症状が少ない場合にどうやって早く気づけばよいのでしょうか。 この記事では、歯周病が「静かに進む」といわれる理由を解説します。 歯周病はどこで起こる病気? 歯周病は、歯そのものだけの病気ではありません。 歯を支えている、 などの歯周組織に起こる病気です。 歯と歯ぐきの境目には、細菌が集まってバイオフィルム、いわゆるデンタルプラークを形成します。 それに対して体の免疫系が反応することで炎症が起こります。 最初は歯ぐきだけに炎症がある歯肉炎として始まることがあります。 その状態が進行し、歯を支える組織や歯槽骨まで影響を受けるようになると歯周炎です。 なぜ歯周病は「痛くない」ことがあるのでしょうか? 炎症があるなら、 「普通は痛いのでは?」 と思うかもしれません。 ところが、炎症=必ず強い痛み、ではありません。 歯周病は多くの場合、急激に組織が壊れる病気というよりも、慢性的な炎症が長期間続く病態です。 急性の炎症では、 などが目立つことがあります。 一方、慢性炎症では症状が比較的穏やかなまま続く場合があります。 歯周病が「Silent Disease(静かな病気)」のように表現されることがあるのは、このためです。 「歯ぐきから血が出る」は重要なサイン 歯周病の初期に気づきやすい変化の一つが、ブラッシング時の出血です。 たとえば、 「毎回ではないけれど歯をみがくと血が出る」 「フロスをすると血がつく」 という状態です。 出血があるということは、歯肉に炎症が存在する可能性があります。 もちろん、 でも出血することはあります。 しかし、 繰り返し同じ場所から出血する場合は、単なる「みがきすぎ」と決めつけないことが大切です。 「血が出るから磨かない」は逆効果になることも 歯をみがいたときに血が出ると、 「傷つけたくないから、その部分は触らないほうがいい」 と思う方もいます。 しかし、歯肉炎や歯周炎による出血の場合、原因の一つはその周囲に存在する細菌性バイオフィルムです。 そのため、清掃を避け続けると、バイオフィルムがさらに残りやすくなる可能性があります。 ただし、 強くゴシゴシ磨けばよい ということでもありません。 歯ぐきの状態に合わせて、 などを適切に使用することが重要です。 […]

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歯周病と呼吸器の健康|口腔内細菌と肺の意外な関係

「口の中の細菌が肺に関係することがある」 そう聞くと、少し意外に感じるかもしれません。 口と肺は離れた臓器のように見えますが、実際には口腔・咽頭・気道は連続しています。 私たちは毎日、 食べる飲み込む呼吸する という動作を繰り返しています。 そのため、口腔内の細菌や唾液と呼吸器の健康との関係については、以前から多くの研究が行われてきました。 特に、 では、口腔環境を適切に維持することが重要です。 ただし、最初に一つ大切なことがあります。 「歯周病があると肺炎になる」 あるいは、 「歯のクリーニングをすれば肺炎を必ず予防できる」 という単純な関係ではありません。 この記事では、口腔内細菌と肺、歯周病と呼吸器疾患、そして誤嚥性肺炎との関係について、現在分かっていることを整理します。 口と肺は「つながっている」 呼吸するとき、空気は、 鼻・口↓咽頭↓喉頭↓気管↓肺 へと進みます。 食事や唾液は通常、 口↓咽頭↓食道 へ進みます。 つまり、咽頭付近では、 空気の通り道と食べ物・唾液の通り道が非常に近い のです。 私たちの体には、食べ物や唾液が気管へ入らないようにする仕組みがあります。 その重要な働きの一つが**嚥下(えんげ)**です。 「誤嚥」とは? 誤嚥(aspiration)とは、本来は食道へ入るはずの、 などが気道へ入り込むことです。 健康な方でも、ごく少量の唾液などを睡眠中に誤嚥することがあると考えられています。 通常は、 などによって対応されます。 しかし、高齢化や神経疾患などによってこれらの機能が低下すると、誤嚥したものを十分に排除できない場合があります。 誤嚥性肺炎と「口腔内細菌」 誤嚥性肺炎を考えるときに重要なのが、 何を誤嚥するか です。 唾液そのものが問題なのではありません。 口腔内には非常に多くの微生物が存在しています。 口腔衛生状態が悪化すると、歯、舌、義歯などに多くの微生物が付着する可能性があります。 そして、それらを含む唾液や分泌物が気道へ入り、さらに宿主側の防御機能が低下している場合には、肺炎の発症に関与する可能性があります。 特に介護施設などに入居する高齢者を対象としたシステマティックレビューでは、口腔内から呼吸器感染に関連する可能性のある微生物が検出されることや、口腔衛生状態と誤嚥性肺炎リスクとの関係が検討されています。 つまり、 口腔内細菌+誤嚥+宿主の防御機能低下 という複数の要因を一緒に考える必要があります。 「口の中に細菌がいる=危険」ではありません ここも誤解しないことが大切です。 健康な人の口の中にも、多くの細菌が存在しています。 口腔内を完全に無菌にすることはできませんし、その必要もありません。 重要なのは、 口腔内細菌そのものをゼロにすることではなく、病原性の高いバイオフィルムや炎症を適切に管理すること です。 口腔内では、多数の微生物がバイオフィルムという複雑な集合体を作っています。 → […]

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口の健康と認知機能には関係がある?歯の喪失・歯周病と脳をめぐる研究

「歯が少ないと認知症になりやすい」 「よく噛むことは脳にいい」 「歯周病菌が認知症の原因になる」 インターネットでは、このような情報を目にすることがあります。 では実際に、歯の喪失や歯周病と認知機能には関係があるのでしょうか。 近年、口腔の健康と認知機能について多くの研究が行われています。 特に、 と、認知機能低下や認知症との関連が注目されています。 ただし、最初に大切なことをお伝えします。 「歯が少ない人に認知症が多い」という関連があったとしても、「歯を失うことが認知症の直接の原因である」とは限りません。 認知症は非常に複雑な病態であり、 など多くの要因が関係します。 この記事では、現在どこまで分かっているのかを、歯科医師の視点から整理します。 そもそも「認知機能」とは? 認知機能とは、 など、私たちが考え、理解し、生活していくために必要なさまざまな脳の働きの総称です。 加齢によって多少変化することはありますが、認知症は単なる「年齢による物忘れ」とは異なります。 WHOによると、認知症は脳を障害するさまざまな病気によって生じ、記憶や思考、日常生活能力などが低下していく状態です。 そしてWHOが現在示している認知症の主なリスク因子には、 などがあります。 歯周病や歯の喪失は、現時点でWHOが主要な確立した認知症リスク因子として列挙しているわけではありません。 ここは非常に重要です。 では、なぜ「歯」と「認知機能」が研究されているのでしょうか? 理由の一つは、疫学研究で、 歯が少ない人ほど認知機能低下や認知症が多い という関連が繰り返し報告されているからです。 2021年のメタ解析では、34,000人以上を含む14研究を解析した結果、歯の喪失が多い人では、認知機能低下や認知症との関連が認められました。 さらに、歯を失った本数が増えるにつれてリスクが高くなる**dose-response relationship(量反応関係)**も報告されています。 別の2023年のメタ解析でも、18のコホート研究、35万人以上を対象として、歯の喪失と認知機能低下・認知症との関連が検討されています。 つまり、 「歯の喪失と認知機能には何らかの関連がある可能性」 については、かなり多くの研究が存在しています。 しかし、ここからが重要です。 「歯が抜けると認知症になる」とは言えません 研究で関連が認められても、因果関係が証明されたわけではありません。 なぜなら、歯の喪失と認知症には、共通する要因が非常に多いからです。 たとえば、 などです。 高齢であるほど歯を失いやすくなり、同時に認知症のリスクも高くなります。 また、糖尿病や喫煙などは、歯周病にも認知機能低下にも関係する可能性があります。 つまり、 歯の喪失↓認知症 という一本道だけでは説明できません。 「逆因果」の可能性もあります さらに難しいのが**reverse causation(逆因果)**です。 たとえば認知機能が低下すると、 といったことが起こる可能性があります。 その結果、 認知機能低下↓口腔ケアが難しくなる↓むし歯・歯周病↓歯の喪失 という反対方向の流れも考えられます。 つまり、 口腔状態が認知機能に影響している可能性 だけでなく、 […]