ホワイトニング後の食事は何時間あける?食べていいもの・避けたいものを歯科医師が解説
Last Updated on 2 hours ago by prebeau
「ホワイトニング後は何時間食べないほうがいい?」
「コーヒーはいつから飲んでいい?」
「カレーや赤ワインを食べたら、すぐ色戻りする?」
ホワイトニング後の食事について調べると、
「24時間は白いものだけ」
「48時間はコーヒー禁止」
「色の濃い食べ物を食べるとホワイトニングが台無しになる」
など、さまざまな情報が出てきます。
しかし近年の研究を見ると、ホワイトニング後に極端な“ホワイトダイエット”を行わなければ効果が得られない、という考え方は必ずしも支持されていません。
一方で、施術直後には歯の一時的な脱水、知覚過敏、使用したホワイトニング製品なども考慮する必要があります。
つまり、
「何を食べてもまったく問題ない」
でも、
「48時間は白い食べ物しか食べてはいけない」
でもありません。
この記事では、東京・赤坂のPreBeau Oral Care院長・歯科医師の毛利国安が、ホワイトニング後の食事は何時間あければよいのか、コーヒー・カレー・赤ワインなどは本当に避ける必要があるのか、白さを維持するために何が大切なのかを、研究報告も交えて解説します。
結論:ホワイトニング後に「24〜48時間絶対に白い食事だけ」という強い根拠はありません
最初に結論をお伝えします。
ホワイトニング後に、
「24時間は色のあるもの禁止」
「48時間は白い食べ物だけ」
といった指導を受けた経験がある方もいると思います。
こうした指導は長い間広く行われてきました。
しかし近年のシステマティックレビュー・メタ解析では、コーヒーやお茶などの着色性飲食物を摂取した人と、それらを避ける“ホワイトダイエット”を行った人の間で、ホワイトニング効果に明確な差が認められなかったと報告されています。
つまり、
色のある食品を一度食べただけでホワイトニング効果が消えてしまう
というほど単純ではありません。
ではホワイトニング後、何時間食事をあければいい?
ここは、
すべてのホワイトニングで一律に「○時間」
と決めないほうが正確です。
施術方法や使用製品によって注意事項が異なるためです。
また、ホワイトニング直後は一時的な知覚過敏が出る場合があります。
そのためPreBeau Oral Careでは、
使用したホワイトニング製品と患者さんの歯の状態に応じて説明する
ことを基本としています。
「インターネットに48時間と書いてあったから」という理由だけで、必要以上に厳しい食事制限を続ける必要はないと考えています。
なぜ「ホワイトニング後は着色しやすい」と言われるの?
ホワイトニング直後の歯では、一時的な脱水などによって色の見え方が変化します。
施術直後は普段より白く見え、その後水分状態が戻ることで少し色調が変化することがあります。
この現象と、
食べ物による着色
が混同されることがあります。
つまり、
「施術直後より翌日のほうが少し色が落ち着いた」
からといって、
昨日食べたものですぐ色戻りした
とは限りません。
ホワイトニング後の色調変化については、ホワイトニングはどのくらい持つ?色戻りの原因と白さを長持ちさせる方法でも詳しく解説しています。
コーヒーはホワイトニング後に飲んでもいい?
多くの方が一番気になるのがコーヒーだと思います。
結論からいうと、
コーヒーを1杯飲んだだけで、ホワイトニング効果がすべて元に戻るわけではありません。
コーヒーに含まれる色素は、長期的には表面ステインの原因になることがあります。
しかし、
歯の内部で起きたホワイトニングによる色調変化
と、
歯の表面に付着するステイン
は同じものではありません。
したがって、
「コーヒーを飲む=ホワイトニングが無意味になる」
とは考えなくてよいでしょう。
コーヒーを毎日飲む人はホワイトニングしないほうがいい?
いいえ。
コーヒーが好きだからホワイトニングをしてはいけない、ということではありません。
むしろ、
普段の生活を楽しみながら、必要に応じてクリーニングやホワイトニングを利用する
という考え方のほうが現実的です。
コーヒーを頻繁に飲む方では、時間とともに表面ステインが付着することがあります。
その場合には、
追加ホワイトニングではなく、まずクリーニングで改善できる
こともあります。
詳しくは、歯のクリーニングとホワイトニングの違い|どっちを先にする?をご覧ください。
紅茶・緑茶は?
紅茶や緑茶も、長期的には歯の表面着色に関係することがあります。
しかし、
一度飲んだ瞬間にホワイトニング前の色へ戻る
わけではありません。
日常的にお茶を飲む方であれば、
- 飲んだあとに水を飲む
- 普段どおり適切に歯磨きをする
- ステインが目立ってきたらクリーニングを検討する
程度から考えてよいでしょう。
カレーは食べてもいい?
カレーも、
「ホワイトニング後に絶対食べてはいけないもの」
としてよく紹介されています。
確かにカレーには強い色素があります。
しかし現在の研究から、
ホワイトニング後にカレーを食べたら治療効果がなくなる
と断言することはできません。
大切なのは、
一度の食事を過度に心配することより、長期的な飲食習慣とメインテナンス
です。
赤ワインは?
赤ワインも着色性の高い飲み物として知られています。
特に頻繁に飲む場合には、歯の表面ステインへ影響する可能性があります。
ただしこれも、
1杯飲んだからホワイトニング効果がゼロになる
という意味ではありません。
ホワイトニング後も通常の生活を送りながら、着色が気になってきた場合には状態を確認します。
醤油・味噌・チョコレートなども禁止?
インターネット上では、
- 醤油
- 味噌
- ソース
- チョコレート
- トマトソース
- ベリー類
など非常に多くの食品が「ホワイトニング後NG」として紹介されています。
しかし、これらをすべて長時間禁止すると、
患者さんの生活を必要以上に制限する
ことになります。
ホワイトニングは食事を不自由にするための治療ではありません。
科学的根拠と使用製品の注意事項を踏まえながら、現実的な範囲で考えることが重要です。
では「食べていいもの」は?
ホワイトニング後だから特別な食事を必ず用意する必要はありません。
ただし施術直後に知覚過敏がある場合には、
- 強く冷たいもの
- 強く熱いもの
- 刺激の強いもの
がしみる可能性があります。
そのようなときには、刺激の少ない食事を選ぶとよいでしょう。
重要なのは、
色よりも、まず歯の状態
です。
ホワイトニング後に避けたほうがよいものは「色」だけではない
ホワイトニング直後に知覚過敏が出ている場合、
非常に冷たいアイスクリームや氷水などで強くしみることがあります。
また酸性度の高い飲食物についても、歯の状態によっては刺激を感じることがあります。
そのため、
「白い食べ物なら全部OK」
という考え方でもありません。
たとえば白く見える食品でも非常に冷たければ、知覚過敏のある歯には刺激になる可能性があります。
ホワイトニング後の知覚過敏については、ホワイトニングは痛い?しみる原因と対策を歯科医師が解説をご覧ください。
ホワイトニング後の喫煙は?
喫煙は歯の着色に関係する要因の一つです。
タバコ由来のステインは歯面へ付着するため、長期的には歯の見た目に影響します。
ただし、
ホワイトニング直後だけタバコをやめれば、その後はいくら吸っても白さに影響しない
ということではありません。
歯の色だけでなく、口腔内全体の健康という意味からも、喫煙習慣は考慮する必要があります。
ストローを使えばコーヒーは着色しない?
ストローを使えば前歯への直接的な接触を減らせる場合はあります。
ただし、
ストローを使えば着色を完全に防げる
わけではありません。
飲み物は口腔内全体へ広がります。
そのため、
「必ずストローを使わなければならない」
というほど神経質になる必要はありません。
コーヒーを飲んだらすぐ歯磨きしたほうがいい?
毎日の適切なセルフケアは重要です。
ただし、
着色を防ぎたいから強くゴシゴシ磨く
のはおすすめしません。
研磨力の強い製品を過度に使用したり、必要以上に強いブラッシングをしたりすると、別の問題につながる可能性があります。
飲食後に水を飲む、口をすすぐなど、簡単な方法もあります。
ホワイトニング歯磨き粉を使えば白さは長持ちする?
「ホワイトニング」と表示された歯磨き粉の多くは、歯科医院で行う過酸化物によるホワイトニングとは作用が異なります。
主に、
歯の表面についたステインを除去して本来の色を見せる
ことを目的としています。
そのため表面着色の管理には役立つ可能性がありますが、
天然歯そのものを歯科ホワイトニングと同じように漂白する
ものではありません。
歯科医院のホワイトニングとセルフケアの違いについては、歯医者のホワイトニングとセルフホワイトニングは何が違う?本当に白くなる方法を比較で詳しく解説しています。
食事制限より大切なのは「白さをどう管理するか」
ホワイトニング後の白さを維持するために、
毎日の食事を怖がる必要はありません。
むしろ大切なのは、
- 適切なセルフケア
- 必要に応じたクリーニング
- 表面ステインと本当の色戻りを区別する
- 必要な場合だけタッチアップを検討する
- 自己判断でホワイトニング剤を過剰に使用しない
ことです。
白さを長期間維持する考え方については、ホワイトニングはどのくらい持つ?色戻りの原因と白さを長持ちさせる方法も参考にしてください。
ホワイトニング後にやってはいけないことは?
食事だけでなく、
「ホワイトニング後に何をしないほうがよいか」
が気になる方も多いと思います。
特に注意したいのは、
- 早く白くしたいから自己判断で薬剤を追加する
- ホームホワイトニングの使用時間を勝手に延ばす
- 強い知覚過敏があるのに無理して継続する
- 複数のホワイトニング剤を自己判断で併用する
ことです。
詳しくは、ホワイトニング後にやってはいけないことは?白さを守るための注意点をご覧ください。
ホームホワイトニング中の食事は?
ホームホワイトニングでは、自宅で一定期間ホワイトニング剤を使用します。
薬剤を使用している最中に飲食するものではなく、トレーを外した状態で食事をします。
使用する製品によって装着時間や注意事項が異なるため、処方した歯科医師の指示に従ってください。
PreBeau Oral Careでは、ホームホワイトニングとしてブラジル発のAngelus Homeを採用しています。
詳しい使い方・期間については、歯医者のホームホワイトニングとは?効果・期間・使い方を歯科医師が解説をご覧ください。
オフィスホワイトニング後とホームホワイトニング後で食事制限は違う?
使用する薬剤、濃度、使用時間などが異なるため、一律に同じと考えないほうがよいでしょう。
オフィスホワイトニングは歯科医院で比較的高濃度の過酸化水素を使用する方法です。
ホームホワイトニングは比較的低い濃度の薬剤を一定期間使用します。
どちらも、
「色のあるものを食べたら治療が失敗する」
というものではありません。
それぞれの製品の使用方法を守ることが重要です。
オフィスとホームの違いについては、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングどっちがいい?違いを歯科医師が比較をご覧ください。
デュアルホワイトニング中はずっと食事制限が必要?
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせる方法は、一般的にデュアルホワイトニングと呼ばれます。
もし、
「デュアルホワイトニングをしている期間はずっと白い食べ物しか食べられない」
と考えると、かなり大きな生活制限になります。
現在のエビデンスから、そのような厳格な食事制限がすべての患者さんに必要とは言えません。
デュアルホワイトニングについては、デュアルホワイトニングとは?オフィス+ホームを併用するメリットで詳しく解説しています。
ホワイトニング直後の白さを見て判断しすぎない
オフィスホワイトニング直後は歯の一時的な脱水によって、普段より白く見える場合があります。
その後、歯が再び水分を取り込むことで多少色が落ち着くことがあります。
つまり、
「翌日に少し色が戻った=昨日食べたもののせい」
とは限りません。
この点は患者さんにとって非常に重要です。
ホワイトスポットがある場合は?
歯に白い斑点、いわゆるホワイトスポットがある場合、ホワイトニング後に一時的に白斑が強調されて見えることがあります。
これも食事による着色だけでは説明できません。
施術直後の脱水や、もともとのエナメル質の状態が関係することがあります。
PreBeau Oral Careでは、ホワイトニングに加えて、削らないホワイトスポット治療**Icon(アイコン)**にも対応しています。
詳しくは、ホワイトニングで白い斑点が目立つ?ホワイトスポットとホワイトニングの関係をご覧ください。
結婚式前なら食事にも気をつけたほうがいい?
結婚式、前撮り、写真撮影など非常に大切な予定がある場合、
「少しでも表面着色を増やしたくない」
という意味で、一時的に着色性の強い飲食物を控えるという選択はできます。
ただしこれは、
医学的に絶対必要だから
というより、
大切なイベント直前の見た目をできるだけ安定させたい
という実用的な判断です。
イベント前であれば、直前にすべてを詰め込むのではなく、余裕を持ってホワイトニングを開始することをおすすめします。
施術回数については、ホワイトニングは何回で白くなる?1回の効果と回数の目安をご覧ください。
PreBeau Oral Careでは「食べてはいけないものリスト」を増やすことを目的にしません
ホワイトニングは、
患者さんの生活を不自由にするための治療ではありません。
コーヒーが好きな方。
カレーが好きな方。
ワインを楽しむ方。
そうした普段の生活をすべて禁止することがゴールではありません。
PreBeau Oral Careでは、
現在分かっているエビデンス
使用したホワイトニング製品
患者さんの歯の状態
を考えながら、必要な注意事項をご説明します。
そして色が気になってきたときには、
本当の色戻りなのか
表面ステインなのか
を確認します。
表面着色ならクリーニング。
天然歯そのものの色調をさらに明るくしたいのであればホワイトニング。
必要であればホームホワイトニングやタッチアップ。
というように、それぞれを使い分けることが大切です。
詳しい施術内容・料金については、東京・赤坂のPreBeau Oral Care|オフィス・ホーム・プレミアムホワイトニングをご覧ください。
よくある質問
Q. ホワイトニング後は何時間食べないほうがいいですか?
すべてのホワイトニングで共通する「必ず○時間」という時間はありません。使用する製品や施術後の歯の状態によって判断します。
Q. ホワイトニング後24時間はコーヒー禁止ですか?
厳格なホワイトダイエットによってホワイトニング効果が明確に向上するという十分なエビデンスはありません。ただし、使用した製品の注意事項がある場合はそれに従ってください。
Q. カレーを食べたらホワイトニングが元に戻りますか?
一度カレーを食べただけで、ホワイトニングによる歯内部の色調変化がすべて失われるわけではありません。
Q. コーヒーを毎日飲む人でもホワイトニングできますか?
できます。長期的には表面ステインの原因になる可能性がありますが、必要に応じてクリーニングなどを組み合わせて管理できます。
Q. 白い食べ物だけを食べたほうが白さは長持ちしますか?
現在の研究では、厳格な白色食がホワイトニング効果を明確に改善するとは示されていません。
Q. ホワイトニング後に少し色が戻ったのは食事のせいですか?
必ずしもそうではありません。施術直後の歯の脱水から水分状態が戻ったことで、色の見え方が変化している可能性もあります。
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PreBeau Oral Careのホワイトニング|オフィス・ホーム・プレミアムホワイトニング
参考文献・情報源
ホワイトニング後の食事制限・ホワイトダイエット
ホワイトニング期間中にコーヒー、お茶などの着色性飲食物を避ける「ホワイトダイエット」が、実際のホワイトニング効果へ影響するかを評価したシステマティックレビュー・メタ解析です。厳格な白色食による明確な漂白効果の向上は確認されませんでした。
歯の着色とホワイトニングについて
Joiner A. “Tooth colour: a review of the literature.” Journal of Dentistry. 2004.
天然歯の色、歯の光学的性質、外因性・内因性の色調変化などについてまとめたレビューです。
ホワイトニングの作用と安全性について
歯のホワイトニングの作用機序、過酸化物、知覚過敏、安全性などについて整理したレビューです。
歯科ホワイトニング全般
American Dental Association(ADA)|Whitening
歯の外因性・内因性着色、ホワイトニング方法、過酸化物、知覚過敏、市販製品などについて米国歯科医師会がまとめた解説です。
執筆・監修
毛利 国安(Kuniyasu Mori)
歯科医師 / PreBeau Oral Care 院長
大阪大学歯学部卒業。国内外で歯科医学・臨床研修を経験し、現在は東京・赤坂のPreBeau Oral Care院長として、予防と審美を組み合わせた歯科医療を行っています。
詳しい経歴・資格については、PreBeau Oral Care院長・歯科医師 毛利国安の経歴・プロフィールをご覧ください。
※本記事は一般的な歯科医学情報の提供を目的としています。ホワイトニング後の食事に関する注意事項は、使用する製品や口腔内の状態によって異なる場合があります。実際には施術を行った歯科医師の指示に従ってください。