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ホワイトニングは痛い?しみる原因と対策を歯科医師が解説

Last Updated on 3 hours ago by prebeau

「ホワイトニングって痛いの?」

「歯がしみると聞いて心配……」

「以前ホワイトニングをしたら痛かったけれど、もうできない?」

ホワイトニングを検討している方からよく聞かれるのが、歯がしみる・痛むことへの不安です。

結論からいうと、歯科医院で行うホワイトニングでは、施術中または施術後に一時的な知覚過敏が起こることがあります

一方で、すべての人が同じようにしみるわけではありません。

歯の状態、使用するホワイトニング剤、濃度、使用時間、施術方法など、さまざまな要因が関係します。

そのため、

「ホワイトニング=必ず痛い」でもなければ、「絶対にしみないホワイトニング」があるとも言い切れません。

この記事では、東京・赤坂のPreBeau Oral Care院長・歯科医師の毛利国安が、ホワイトニングで歯がしみる理由、どのくらい続くのか、しみやすい場合に何を考えるべきかについて、研究報告も交えて解説します。


ホワイトニングで歯がしみることはある?

あります。

歯科のホワイトニングで比較的よく知られている副作用の一つが、**一時的な歯の知覚過敏(tooth sensitivity)**です。

「冷たいものを飲んだときのようにしみる」

「歯が一瞬ズキッとする」

「施術後にピリッとした感覚がある」

など、感じ方には個人差があります。

ホワイトニングに伴う知覚過敏については多数の研究があり、システマティックレビューでも検討されています。

Marto CM, et al. “Tooth sensitivity during and after vital tooth bleaching: A systematic review on an unsolved problem.”

このレビューでは、ホワイトニングに伴う知覚過敏について18報が分析対象となりましたが、研究ごとに知覚過敏の評価方法や条件が大きく異なり、その機序についてもまだ十分に解明されていない部分があるとされています。

つまり、「○○だから必ずしみる」と単純化しすぎないことが大切です。


なぜホワイトニングで歯がしみるの?

歯科医院のホワイトニングでは、主に過酸化水素や過酸化尿素を利用します。

ホワイトニング剤由来の過酸化物は、エナメル質・象牙質を通して歯の内部へ拡散します。

これによって色の原因となる分子へ作用する一方、歯髄側にも刺激が伝わり、一時的な知覚過敏につながると考えられています。

ホワイトニングの化学的作用や安全性については、以下のレビューでも詳しく整理されています。

Kwon SR, Wertz PW. “Review of the Mechanism of Tooth Whitening.”

重要なのは、ホワイトニングで感じる知覚過敏と、虫歯などによる歯の痛みを最初から同じものと考えないことです。

だからこそ、ホワイトニング前に歯の状態を確認する意味があります。


ホワイトニングでしみやすい人は?

個人差があるため「この条件なら必ずしみる」とは言えません。

ただし実際の診療では、ホワイトニング前に次のような点を確認します。

  • もともと知覚過敏がある
  • 歯肉退縮があり、歯根面が露出している
  • エナメル質に亀裂などがある
  • 虫歯が疑われる
  • 過去のホワイトニングで強くしみた経験がある
  • 歯の摩耗や酸蝕などがある

特に、

「普段から冷たい水で歯がしみる」

という方は、ホワイトニングを始める前に歯科医師へ伝えてください。


虫歯がある状態でホワイトニングしていい?

ホワイトニングを始める前に、虫歯や歯の亀裂などがないか確認することは重要です。

「ホワイトニングだから歯を診なくてもいい」というものではありません。

強い痛みがある場合や、特定の1本だけが強く痛む場合などには、単純なホワイトニング後の知覚過敏と自己判断せず、歯科医師による診察を受けることをおすすめします。

これはセルフでホワイトニングを行う場合との大きな違いの一つでもあります。

【関連記事リンク予定:記事9「歯医者のホワイトニングとセルフホワイトニングは何が違う?本当に白くなる方法を比較」】


高濃度のホワイトニング剤ほどしみる?

これは非常に興味深いポイントです。

直感的には、

「濃度が高ければ高いほど必ずしみる」

と思うかもしれません。

しかし、ホワイトニングに伴う知覚過敏は、濃度だけではなく、使用時間、施術回数、製剤、pH、プロトコルなど複数の要素が関係するため、濃度だけで単純に予測することはできません。

近年も、オフィスホワイトニングの薬剤濃度、光照射、塗布方法、知覚過敏対策などをまとめて評価する研究が続いています。

したがって、濃度という数字だけを見て「安全」「危険」「痛い」「痛くない」と判断しないことが重要です。


PreBeau Oral CareではJola Officeを使用しています

PreBeau Oral Careのオフィスホワイトニングでは、オーストラリア発のJola Officeを採用しています。

Jola Officeは、過酸化水素35%の成分と専用パウダーを使用時に混合して使用するシステムです。

ただし、

「35%だから全員に同じように使用する」

という考え方ではありません。

歯の状態や過去のホワイトニング経験、知覚過敏などを確認したうえで治療方法を考えます。

当院のホワイトニングについて詳しくは、**東京・赤坂のPreBeau Oral Care|歯科医師によるオフィス・ホームホワイトニング**をご覧ください。


以前ホワイトニングでしみた人はもうできない?

必ずしもそうではありません。

過去にホワイトニングで強くしみた経験がある場合には、

「以前、何を使ったのか」
「どの程度しみたのか」
「いつまで続いたのか」
「もともと知覚過敏があったのか」

などを確認することが重要です。

PreBeau Oral Careでは、Jola Officeだけでなく、歯の状態や知覚過敏の経験などを考慮し、Opalescence Boostを選択肢として検討する場合があります。

当院での考え方については、**Jola OfficeとオパールエッセンスBoost|PreBeau Oral Careにおけるオフィスホワイトニングの選択基準**で詳しく解説しています。


知覚過敏抑制成分が入っていれば、しみない?

ここも注意が必要です。

「知覚過敏抑制成分配合=絶対にしみない」とは言えません。

Rezendeらは、知覚過敏抑制成分を含むホワイトニングジェルと、含まないジェルについてシステマティックレビュー・メタ解析を行っています。

その結果、ジェルに知覚過敏抑制成分を配合することによって知覚過敏のリスクが低下することは確認されませんでした。

Rezende M, Coppla FM, Chemin K, Chibinski AC, Loguercio AD, Reis A. “Tooth Sensitivity After Dental Bleaching With a Desensitizer-containing and a Desensitizer-free Bleaching Gel: A Systematic Review and Meta-analysis.” Operative Dentistry. 2019;44(2).

これは非常に重要なポイントです。

「○○配合だから絶対にしみません」という広告的な説明よりも、患者さんごとの歯の状態を確認して方法を選択することのほうが重要だと私たちは考えています。


痛み止めを飲んでおけば大丈夫?

これについても研究があります。

ホワイトニング前に鎮痛薬や抗炎症薬を使用することで知覚過敏を予防できるのかを検討したシステマティックレビュー・メタ解析では、知覚過敏の発生そのものを明確に防ぐ効果は示されていません。

Santana MLC, Leal PC, Reis A, Faria-E-Silva AL. “Effect of anti-inflammatory and analgesic drugs for the prevention of bleaching-induced tooth sensitivity: A systematic review and meta-analysis.” Journal of the American Dental Association. 2019;150(10):818-829.e4.

そのため、自己判断で薬を服用してホワイトニングを行うのではなく、しみることが心配な場合には事前に歯科医師へ相談してください。


光を当てるホワイトニングなら、しみにくい?

「光を当てると短時間で白くなって、しみにくくなる」

というイメージを持つ方もいるかもしれません。

しかし、光照射を併用したオフィスホワイトニングについて21件のRCTを検討したシステマティックレビュー・メタ解析では、プロトコルの違いを考慮しない全体解析において、光照射による色調変化の改善や知覚過敏リスク・強度の有意な改善は確認されませんでした。

Maran BM, et al. “In-office dental bleaching with light vs. without light: A systematic review and meta-analysis.” Journal of Dentistry.

つまり、「ライトがあるから優れたホワイトニング」とは単純には判断できません。


ホワイトニングでしみたら、いつまで続く?

ホワイトニングに伴う知覚過敏は一般的に一時的な症状として知られていますが、程度や持続時間には個人差があります。

研究によって知覚過敏の評価方法や観察期間が異なるため、

「必ず○時間で治る」

と断言することは適切ではありません。

軽い症状であれば経過とともに落ち着くことがありますが、

  • 強い痛みが続く
  • 特定の歯だけ強く痛む
  • 何もしなくてもズキズキする
  • 症状が改善しない

といった場合には、ホワイトニングによる一時的な知覚過敏だと自己判断せず、歯科医師へ相談してください。


ホームホワイトニングならしみない?

ホームホワイトニングでも知覚過敏が起こることがあります。

オフィスとホームの違いについては、**オフィスホワイトニングとホームホワイトニング、どっちがいい?違いを歯科医師が比較**で詳しく解説しています。

オフィスかホームかを、

「しみる・しみない」だけで選ぶのではなく、白くしたい時期、生活スタイル、歯の状態、継続しやすさなどを含めて判断すること

が重要です。


ホワイトニングでしみにくくするために大切なこと

「絶対にしみなくする方法」があるとは言えません。

そのうえで私たちが重要だと考えているのは、

  1. ホワイトニング前に歯の状態を確認する
  2. 過去の知覚過敏・ホワイトニング経験を伝える
  3. 自分に適した方法・薬剤を歯科医師と相談する
  4. 指示された使用時間や方法を守る
  5. 強い症状が出た場合は無理して継続しない

という基本的な考え方です。

特にホームホワイトニングでは、

「早く白くしたいから自己判断で長時間使用する」

といった使い方は避け、歯科医師から指示された方法を守ってください。


「しみないこと」だけでホワイトニングを選ばない

ホワイトニングを選ぶとき、

「痛くないところ」

「一番高濃度のところ」

「ライトが一番強そうなところ」

だけで比較するのはおすすめしません。

重要なのは、

現在の歯の状態を診断したうえで、自分に合ったホワイトニング方法を選べるか

ということです。

また、詰め物・被せ物などの人工物は天然歯と同じようには白くなりません。

もともとの歯の色や変色の原因によっても、ホワイトニングの反応は異なります。

【関連記事リンク予定:記事15「ホワイトニングしても白くならない歯がある?原因と対処法を歯科医師が解説」】


ホワイトスポットがある方も事前に相談してください

歯に白い斑点、いわゆるホワイトスポットがある方も、ホワイトニング前に相談することをおすすめします。

ホワイトニング後、周囲の歯との色調差や一時的な脱水などによって、もともと存在していたホワイトスポットが目立って見える場合があります。

PreBeau Oral Careではホワイトニングに加えて、削らないホワイトスポット治療**Icon(アイコン)**にも対応しています。

そのため、

「歯全体を白くしたい」

だけでなく、

「白い斑点も含めて最終的に口元をどう見せたいか」

というところまで考えて治療計画を立てることができます。

【関連記事リンク予定:記事16「ホワイトニングで白い斑点が目立つ?ホワイトスポットとホワイトニングの関係」】


東京・赤坂で「ホワイトニングがしみるのが心配」という方へ

ホワイトニングに伴う知覚過敏は、歯科医学でも継続して研究されているテーマです。

だからこそ私たちは、

「絶対にしみません」

とは説明しません。

一方で、

「しみる可能性があるからホワイトニングは怖い」

と必要以上に考える必要もありません。

現在の歯の状態、知覚過敏の有無、過去のホワイトニング経験、希望する白さや期間などを確認しながら方法を考えることが大切です。

PreBeau Oral Careでは、Jola Office、Angelus Home、さらに症例によってOpalescence Boostなどの選択肢を検討し、その方の歯の状態に合わせたホワイトニングをご提案しています。

詳しい施術内容・料金については、**東京・赤坂のPreBeau Oral Careのホワイトニング|オフィス・ホーム・プレミアム**をご覧ください。


関連記事

公開後、以下の記事を内部リンクでつないでください。


参考文献

ホワイトニング後の知覚過敏

Marto CM, et al. “Tooth sensitivity during and after vital tooth bleaching: A systematic review on an unsolved problem.”

ホワイトニング中・施術後に生じる知覚過敏について検討したシステマティックレビュー。

ホワイトニングの作用・安全性

Kwon SR, Wertz PW. “Review of the Mechanism of Tooth Whitening.”

過酸化水素、薬剤濃度、pH、ホワイトニングの化学的作用、安全性などを整理したレビュー。

知覚過敏抑制成分について

Rezende M, Coppla FM, Chemin K, Chibinski AC, Loguercio AD, Reis A. “Tooth Sensitivity After Dental Bleaching With a Desensitizer-containing and a Desensitizer-free Bleaching Gel: A Systematic Review and Meta-analysis.”

知覚過敏抑制成分を配合したホワイトニングジェルが、知覚過敏リスクを低下させるかを検討したシステマティックレビュー・メタ解析。

鎮痛薬・抗炎症薬による知覚過敏予防

Santana MLC, Leal PC, Reis A, Faria-E-Silva AL. “Effect of anti-inflammatory and analgesic drugs for the prevention of bleaching-induced tooth sensitivity: A systematic review and meta-analysis.” JADA. 2019.

オフィスホワイトニングに伴う知覚過敏を鎮痛薬・抗炎症薬で予防できるかを検討したシステマティックレビュー・メタ解析。

光照射の有無について

Maran BM, et al. “In-office dental bleaching with light vs. without light: A systematic review and meta-analysis.”

オフィスホワイトニングにおける光照射の有無と、色調変化・知覚過敏を比較したシステマティックレビュー・メタ解析。


執筆・監修

毛利 国安(Kuniyasu Mori)
歯科医師 / PreBeau Oral Care 院長

大阪大学歯学部卒業。国内外で歯科医学・臨床研修を経験し、現在は東京・赤坂のPreBeau Oral Care院長として、予防と審美を組み合わせた歯科医療を行っています。

詳しい経歴・資格については、**PreBeau Oral Care院長・歯科医師 毛利国安の経歴・プロフィール**をご覧ください。