インプラント周囲炎予防に大切なメンテナンス|エアフロー・バイオフィルム管理・オゾン水
Last Updated on 2 days ago by prebeau
「インプラントはむし歯にならないから、天然歯ほどメンテナンスしなくても大丈夫」
そう思われることがあります。
確かに、インプラントそのものがむし歯になることはありません。
しかし、インプラントの周囲には歯肉や骨が存在し、そこにバイオフィルムが蓄積すると、
- インプラント周囲粘膜炎
- インプラント周囲炎
と呼ばれる炎症性疾患が起こることがあります。
特にインプラント周囲炎では、インプラントを支える骨の喪失を伴います。
そのため、インプラントを長く維持するためには、
「問題が起きてから治療する」より、問題が起こりにくい状態を継続的に管理すること
が重要です。
東京・赤坂のPreBeau Oral Careでは、インプラントを新しく埋入する治療ではなく、すでにインプラント治療を受けている方の長期的なメンテナンスを行っています。
GBT・エアフローなどによるバイオフィルム管理を基本とし、患者様の状態に応じて5ppmオゾン水を抗菌的な補助アプローチとして使用しています。
監修:歯科医師 毛利 国安
PreBeau Oral Care 院長
インプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎は違います
インプラント周囲の炎症は、大きく、
インプラント周囲粘膜炎
と
インプラント周囲炎
に分けて考えられます。
インプラント周囲粘膜炎
インプラント周囲の粘膜に炎症がみられる状態です。
代表的な所見として、
- プロービング時の出血
- 発赤
- 腫脹
などがみられることがあります。
骨の進行性喪失を伴わない点が、インプラント周囲炎との大きな違いです。
インプラント周囲炎
インプラント周囲の粘膜炎症に加えて、
インプラントを支持している骨の進行性喪失を伴う状態
です。
インプラント周囲粘膜炎の段階から適切に管理することが、より深刻な状態への進行リスクを抑えるうえで重要です。
インプラント周囲炎の原因は「細菌だけ」ではありません
インプラント周囲炎には、バイオフィルムが重要な役割を持ちます。
しかし、
「特定の歯周病菌がいるからインプラント周囲炎になる」
という単純な病気ではありません。
インプラント周囲の状態には、
- バイオフィルムの蓄積
- 歯周病の既往
- 喫煙
- セルフケア
- メンテナンス状況
- インプラント上部構造の形態
- 清掃性
- 残存セメント
- 全身状態
- インプラント周囲の軟組織・硬組織
など、さまざまな因子が関係します。
そのため、インプラントメンテナンスでは、
「殺菌する」だけでは不十分です。
インプラントでもバイオフィルム管理が基本
インプラントやその上部構造の表面にも、天然歯と同じようにバイオフィルムが形成されます。
バイオフィルムは単なる「細菌の汚れ」ではありません。
細菌が集まり、細胞外マトリックスなどに守られた複雑な構造を形成しています。
そのため、
抗菌剤を作用させること
と、
付着しているバイオフィルムを物理的に除去すること
は別の処置です。
これは天然歯でもインプラントでも重要な考え方です。
→ バイオフィルム除去と抗菌は別物?エアフローとオゾン水の役割を解説
2026年のsystematic reviewでも「継続的なインプラントメンテナンス」の重要性
インプラントを長期的に維持するうえで、Supportive Peri-implant Therapy、つまり専門的な継続管理の重要性が研究されています。
2026年にJournal of the American Dental Associationに掲載されたsystematic reviewでは、2025年4月までに発表された研究を検索し、
- 9件のランダム化比較試験
- 13件のコホート研究
- 3件の症例対照研究
の合計25研究が評価されました。
その結果、専門的なSupportive Peri-implant Therapy、特に患者様のリスクに応じて個別化されたメンテナンスは、画一的なメンテナンスや十分なメンテナンスを受けていない場合と比較して、プロービングデプスやプロービング時出血などの臨床指標に良好な結果を示す傾向が報告されています。
一方、研究間では、
- メンテナンス方法
- リコール間隔
- 補助的処置
- 患者背景
などが大きく異なっていました。
したがって、
「インプラントは必ず○か月ごとにクリーニングすれば大丈夫」
という一律の結論ではありません。
重要なのは、
患者様ごとのリスクに応じて継続的に評価・管理すること
です。
インプラントのメンテナンス間隔は全員同じではありません
「インプラントは3か月ごとにメンテナンスすればいいですか?」
という質問を受けることがあります。
しかし、適切な間隔は患者様によって異なります。
例えば、
- 歯周病の既往
- 出血の有無
- 歯周ポケット・インプラント周囲ポケット
- バイオフィルムの付着量
- セルフケアの状態
- 喫煙
- 全身状態
- インプラントの本数
- 上部構造の清掃性
などによって、必要な管理頻度は変わります。
そのため、
3か月、4か月、6か月などの数字だけで決めるのではなく、リスクに応じて設定すること
が大切です。
エアフローはインプラント周囲にも使用できる?
エアフロー(Air Polishing)は、
- 水
- 圧縮空気
- 微細なパウダー
を使用してバイオフィルムを除去する方法です。
低研磨性パウダーを使用したAir Polishingは、インプラント周囲のバイオフィルム管理についても研究されています。
ただし、
「エアフローならインプラント周囲炎が治る」
という意味ではありません。
2024年のmeta-analysis|エアポリッシングは他の方法より圧倒的に優れているわけではない
2024年に発表されたsystematic review / meta-analysisでは、インプラント周囲疾患の非外科的治療におけるAir Polishingについて、10報のランダム化比較試験が評価されました。
インプラント周囲粘膜炎では、短期的なプラーク指標でAir Polishingに一定の改善がみられました。
一方、インプラント周囲炎に対する長期的な、
- Bleeding on Probing
- 骨レベル
などでは、比較対象となった機械的デブライドメントなどと概ね同程度の結果でした。
つまり、
Air Polishingがすべての方法より明確に優れていることが証明されたわけではありません。
Air Polishingは、インプラント周囲のバイオフィルム管理に利用できる選択肢の一つとして考えるのが適切です。
2023年のsystematic reviewでも同様の結論
2023年の別のsystematic review / meta-analysisでは、12研究が評価されています。
インプラント周囲粘膜炎に対するAir Polishingは、超音波器具などと比較して、
- Bleeding on Probing
- Probing Pocket Depth
について概ね同程度の効果でした。
インプラント周囲炎でも研究結果にはばらつきがあり、Air Polishingが他の方法より明確に優れているとは結論づけられませんでした。
ここでも重要なのは、
エアフローを「特別な治療」として考えるのではなく、バイオフィルムを管理するための一つの方法として使用すること
です。
天然歯とインプラントでは器具選択も重要
インプラントの表面は天然歯とは異なります。
また、
- チタン
- ジルコニア
- セラミック
- レジン
- 上部構造
など、口腔内にはさまざまな材料が存在します。
そのため、メンテナンスでは、
「とにかく強くこすればいい」
というものではありません。
部位や材料、付着物の種類に合わせて、
- Air Polishing
- 超音波器具
- インプラント用器具
- 手用器具
などを選択する必要があります。
特にインプラント周囲では、バイオフィルムを除去することと、表面を不必要に傷つけないことの両方を考える必要があります。
エアフローだけで歯石は取れる?
エアフローは主としてバイオフィルムや着色の除去に用います。
硬く付着した歯石については、
エアフローだけですべて除去できるわけではありません。
必要に応じて、インプラント周囲に適した器具で除去します。
つまり、
エアフロー
=
インプラントメンテナンスのすべて
ではありません。
GBTは「バイオフィルムを見える化して管理する」という考え方
PreBeau Oral Careでは、GBT(Guided Biofilm Therapy)の考え方を取り入れています。
必要に応じてバイオフィルムを染め出して、
どこにバイオフィルムが残っているかを確認してから除去する
方法です。
インプラント周囲では特に、
- 上部構造の下
- 歯肉縁付近
- 隣接面
- 奥歯
- ブリッジ形態の補綴物周囲
などにバイオフィルムが残りやすいことがあります。
染め出しを行うメリットは、歯科医療従事者が確認するだけではありません。
患者様自身にも、
「自分はどこが磨きにくいのか」
を確認していただけます。
インプラント周囲にオゾン水を使う意味は?
オゾン水には、さまざまな口腔関連細菌に対する抗菌作用を示した基礎研究があります。
また、インプラント表面のバイオフィルムやインプラント周囲疾患に対するオゾン療法についても研究されています。
ただし、ここでも非常に重要なのが、
in vitro研究と臨床研究を分けて考えること
です。
2025年のin vitro研究|インプラント表面のバイオフィルムにオゾン水を評価
2025年には、実験室内で45本の歯科用インプラントにバイオフィルムを形成させ、
- コントロール
- オゾン水
- 2%クロルヘキシジン
を比較した研究が報告されています。
その結果、オゾン水およびクロルヘキシジンを使用した群では、コントロール群と比較してインプラント表面のバイオフィルムが減少しました。
ただし、この研究は、
実験室内でインプラント表面に形成させたバイオフィルムを評価したin vitro研究
です。
実際の患者様のインプラント周囲炎に5ppmオゾン水を使用すると同じ結果が得られる、という意味ではありません。
5ppmオゾン水のインプラント周囲炎予防効果は確立していません
PreBeau Oral Careでは5ppmオゾン水を使用しています。
しかし、
「5ppmオゾン水を使えばインプラント周囲炎を予防できる」
という臨床的なエビデンスが確立されているわけではありません。
特に、
GBT・エアフローによるバイオフィルム除去+5ppmオゾン水
というPreBeau Oral Careと同一条件のメンテナンスについて、インプラント周囲炎の発症率を長期的に低下させることを示した高品質な臨床試験は現時点で十分ではありません。
そのため当院では、5ppmオゾン水を、
インプラントメンテナンスの主役ではなく、抗菌作用を期待する補助的方法
として位置づけています。
オゾン療法については臨床研究もあるが、まだ結論は出ていない
インプラント領域におけるオゾン療法については、systematic reviewも発表されています。
2023年のsystematic reviewでは、インプラント治療におけるオゾン療法を評価した介入研究のうち、基準を満たした研究はわずか5報でした。
その中には、
- インプラント埋入時
- インプラント周囲疾患
などを対象とした研究が含まれていました。
一部の結果ではオゾン療法の補助的な可能性が示されました。
しかし、
研究数が少ない
ことに加え、
- オゾンの使用方法
- 濃度
- 対象
- 評価方法
などに大きな違いがありました。
さらに、低いバイアスリスクと評価されたランダム化比較試験は限られていました。
そのためsystematic reviewでも、
インプラント領域でのオゾン療法について確定的な結論は出せない
とされています。
「オゾン療法」と「5ppmオゾン水」は同じ研究ではありません
ここは特に注意が必要です。
オゾンに関する研究には、
- オゾン水
- オゾンガス
- オゾン化オイル
- オゾン化ジェル
など、さまざまな方法があります。
例えば、インプラント周囲粘膜炎を対象としてオゾンガスを使用したランダム化比較試験もあります。
しかし、
オゾンガスで得られた結果を、そのまま5ppmオゾン水の効果として説明することはできません。
同様に、
オゾン化ジェル
=
5ppmオゾン水
でもありません。
この違いを無視して、
「オゾン療法の研究で効果があったから、5ppmオゾン水でも同じ効果がある」
と説明するのは適切ではありません。
インプラント周囲炎を「オゾン水で治療できる」とは考えていません
すでに進行したインプラント周囲炎では、
- インプラント周囲ポケット
- 出血
- 排膿
- 骨吸収
- インプラント表面へのバイオフィルム付着
などが存在することがあります。
病変の程度によって、
- 非外科的処置
- 外科的処置
- インプラント表面のデコンタミネーション
- 再生的処置
- 切除的処置
- 上部構造の修正
- インプラント撤去
など、さまざまな対応が検討されます。
したがって、
オゾン水だけでインプラント周囲炎を治療することはできません。
5ppmオゾン水はあくまで、必要に応じて使用する補助的アプローチです。
インプラント周囲炎治療後もメンテナンスが重要
すでにインプラント周囲炎の治療を受けた場合でも、
治療が終わったらメンテナンス不要
というわけではありません。
2023年のsystematic reviewでは、インプラント周囲炎治療後に少なくとも3年間のSupportive Peri-implant Careを行った15研究が評価されています。
研究によって治療方法やメンテナンス方法が大きく異なり、再発・進行がない状態の割合にも大きな幅がありました。
このことは、
「一度治療すれば再発しない」とは言えない
ことを示しています。
治療後も、
- バイオフィルム管理
- セルフケア
- 定期的なプロービング
- 出血の確認
- 必要に応じたX線評価
- 補綴物の確認
などを継続する必要があります。
インプラントメンテナンスでは「出血」を確認することが重要
インプラント周囲の状態を評価するとき、
見た目だけでは判断できないことがあります。
特に重要なのが、
Bleeding on Probing(BOP:プロービング時出血)
です。
インプラント周囲粘膜の炎症を評価する重要な所見の一つです。
メンテナンスでは、
「きれいにクリーニングした」
だけではなく、
歯肉・粘膜がどのような状態なのかを評価する
ことが必要です。
インプラント周囲のポケットも継続して記録する
インプラント周囲では、適切な力でプロービングを行い、
- ポケットデプス
- 出血
- 排膿
- 粘膜退縮
などを確認することがあります。
重要なのは1回の数字だけではなく、
以前と比較して変化しているか
を見ることです。
例えば、
以前3mmだった部位が継続的に深くなっている
出血がなかった部位から出血するようになった
といった変化は、注意して評価する必要があります。
必要に応じてX線写真で骨レベルを確認
インプラント周囲炎は骨の喪失を伴うため、必要に応じてX線写真による評価も重要です。
ただし、
毎回必ずX線撮影をするという意味ではありません。
臨床所見や以前の画像と比較し、必要性を判断します。
特に、
- ポケットの深化
- 出血
- 排膿
- 骨レベル変化が疑われる場合
などでは、画像評価が必要になることがあります。
インプラントは「上部構造の清掃性」も重要
インプラントそのものだけでなく、
被せ物の形
もセルフケアのしやすさに影響します。
例えば、
- フロスが通らない
- 歯間ブラシが入らない
- 上部構造が大きく張り出している
- 清掃器具を入れるスペースがない
といった状態では、毎日のバイオフィルム管理が難しくなることがあります。
そのためPreBeau Oral Careでは、
「汚れを取ること」だけでなく、「患者様自身が清掃できる環境か」
という点も重要だと考えています。
スクリューリテインドのインプラントでは上部構造を確認できる場合もあります
インプラント補綴には、
- スクリューリテインド
- セメントリテインド
などがあります。
スクリューリテインドの場合、必要性があり、構造上対応可能であれば、上部構造を外して内部や粘膜面を確認できる場合があります。
ただし、
定期的に必ず外すべきという意味ではありません。
インプラントの種類、スクリュー、補綴構造、臨床状態などによって判断します。
インプラントメンテナンスはホームケアが非常に重要
歯科医院でのメンテナンスだけでは、インプラント周囲の健康を維持することはできません。
毎日のセルフケアが基本です。
患者様によって、
- 歯ブラシ
- タフトブラシ
- デンタルフロス
- スーパーフロス
- 歯間ブラシ
などを使い分けます。
「インプラントだから特殊なものを必ず使う」
のではなく、
その上部構造を患者様自身が清掃できる方法を選ぶ
ことが重要です。
PreBeau Oral Careのインプラントメンテナンスの考え方
PreBeau Oral Careでは、患者様の状態によって内容を調整しますが、基本的には次のように考えています。
1.インプラント周囲組織を確認
粘膜、出血、ポケット、排膿などを確認します。
2.天然歯も同時に評価
インプラントだけではなく、残っている天然歯や歯周組織も確認します。
3.バイオフィルムを確認
必要に応じて染め出しを行います。
4.GBT・エアフローによるバイオフィルム管理
部位や補綴材料を考慮しながら、付着したバイオフィルムを管理します。
5.必要な沈着物を除去
エアフローだけで対応できない沈着物には、必要に応じて適切な器具を使用します。
6.必要に応じて5ppmオゾン水
抗菌作用を期待する補助的な方法として使用します。
7.上部構造を確認
清掃しにくい形態や問題がないか確認します。
8.ホームケアを確認
患者様が実際に継続できる清掃方法を一緒に考えます。
9.リスクに応じて再評価
すべての患者様を同じ間隔にするのではなく、状態に応じてメンテナンスを考えます。
PreBeau Oral Careではインプラント埋入より「長期維持」を重視しています
PreBeau Oral Careでは、現在、新たなインプラント埋入手術は行っていません。
その一方で、
他院でインプラント治療を受けた方のメンテナンス
にも対応しています。
「治療した医院が遠い」
「引っ越して定期検診に行けなくなった」
「海外でインプラント治療を受けた」
といった場合でも、現在の状態を確認したうえで、対応可能な範囲でメンテナンスを行います。
エアフロー+オゾン水ならインプラント周囲炎を防げる?
現時点では、
「エアフローと5ppmオゾン水を組み合わせればインプラント周囲炎を防げる」
と断定することはできません。
Air Polishingについてはインプラント周囲バイオフィルム管理に関する臨床研究があります。
オゾン療法についても基礎研究や臨床研究があります。
しかし、
PreBeau Oral Careで行っているGBT・Airflow・5ppmオゾン水という組み合わせそのものが、インプラント周囲炎の発症率を有意に低下させることを証明した臨床試験は確認できていません。
そのため当院では、
GBT・エアフロー
= バイオフィルムを物理的に管理する方法
5ppmオゾン水
= 抗菌作用を期待する補助的方法
として、それぞれの役割を分けて考えています。
大切なのは「特別な機械」より継続的な管理
インプラントメンテナンスでは、
「どの機械を使っているか」
だけが重要なのではありません。
より重要なのは、
- インプラント周囲の炎症を評価しているか
- 過去の状態と比較しているか
- バイオフィルムを管理しているか
- 患者様自身が清掃できているか
- 上部構造に問題がないか
- リスクに応じて定期的に再評価しているか
ということです。
Airflowもオゾン水も、その中で使用する手段の一つです。
まとめ|インプラントを長く使うためには「予防メンテナンス」
インプラントはむし歯にはなりません。
しかし、インプラント周囲には粘膜や骨があり、バイオフィルムの蓄積によって、
- インプラント周囲粘膜炎
- インプラント周囲炎
が生じる可能性があります。
現在の研究では、インプラントを長期的に維持するうえで、
専門的なSupportive Peri-implant Therapyを継続すること
の重要性が示されています。
Air Polishingはインプラント周囲のバイオフィルム管理に使用できる方法ですが、他の方法より常に優れていると確立されているわけではありません。
また、オゾン療法には基礎研究や一部の臨床研究がありますが、
5ppmオゾン水によってインプラント周囲炎を予防・治療できるという臨床エビデンスは確立していません。
PreBeau Oral Careでは、
GBT・エアフローなどによる物理的なバイオフィルム管理を基本とし、必要に応じて5ppmオゾン水を抗菌的な補助方法として使用する
という考え方でインプラントメンテナンスを行っています。
インプラントを長く維持するために重要なのは、
「問題が起きてから治す」だけではなく、問題が起きていない時期から定期的に状態を確認すること
です。
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参考文献
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Efficacy of supportive peri-implant therapy in the management of peri-implant mucositis and peri-implantitis: A systematic review.
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PMID: 41204923
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Effect of Air Polishing on the Treatment of Peri-Implant Diseases: A Systematic Review and Meta-Analysis.
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The clinical efficacy of powder air-polishing in the non-surgical treatment of peri-implant diseases: A systematic review and meta-analysis.
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Stiesch M, Grischke J, Schaefer P, Heitz-Mayfield LJA.
Supportive care for the prevention of disease recurrence/progression following peri-implantitis treatment: A systematic review.
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PMID: 37339881
Use of ozone therapy in Implant Dentistry: a systematic review.
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Evaluation of the Efficacy of Different Agents on Decontamination of Dental Implant Surface: An In Vitro Study.
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PMID: 40444509
医療情報について
本記事は、インプラント周囲疾患に関するsystematic review、meta-analysis、ランダム化比較試験および基礎研究を参考に、歯科医師・毛利国安が監修しています。
Air Polishingについては、インプラント周囲粘膜炎およびインプラント周囲炎に関する臨床研究がありますが、他の機械的デブライドメント法より常に優れていることが確立されているわけではありません。
オゾン療法については、オゾン水、オゾンガス、オゾン化ジェルなど異なる方法を用いた研究があり、それぞれを同一の治療として解釈することはできません。
特に、インプラント表面に対するオゾン水の研究にはin vitro研究が含まれており、その結果をそのまま実際の患者様における5ppmオゾン水のインプラント周囲炎予防・治療効果として解釈することはできません。
また、PreBeau Oral Careで行っているGBT・エアフロー・5ppmオゾン水の組み合わせが、インプラント周囲炎の発症率や進行率を有意に低下させることを示した十分な高品質臨床試験は現時点では確認されていません。
インプラント周囲粘膜炎・インプラント周囲炎が疑われる場合には、専門的な診査・診断が必要です。進行したインプラント周囲炎では、メンテナンスだけでは対応できず、非外科的または外科的治療などが必要になる場合があります。
監修:毛利 国安
歯科医師/PreBeau Oral Care 院長
大阪大学歯学部卒業
ミシガン大学 歯周病学分野 Postdoctoral Fellow
UCLA ACT Surgical Implant Dentistry Resident
ICOI Fellow
元 霞が関デンタルオフィス院長