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子ども・中高生のスポーツマウスガード|部活で使うマウスピースと成長期の注意点

Last Updated on 3 days ago by prebeau

「中学校の部活でマウスピースを用意するように言われた」

「子どもでも歯医者でオーダーメイドを作った方がいい?」

「まだ歯が生え替わっているけれど、マウスガードは作れる?」

「成長したらすぐ使えなくならない?」

子どもや中高生がスポーツを始めると、このような疑問を持つ保護者の方は少なくありません。

ラグビー、アメリカンフットボール、ラクロス、ボクシングなどではマウスガードが重要な装具となります。

また、サッカー、バスケットボール、野球などでも、選手同士の接触、転倒、ボールなどによって歯や口を負傷することがあります。

ただし、成長期のスポーツマウスガードは、大人とまったく同じ考え方で作ればよいわけではありません。

子どもや中高生では、

  • 乳歯が抜ける
  • 永久歯が生えてくる
  • 歯並びが変化する
  • 顎が成長する
  • 矯正治療を始める

といった変化があります。

そのため、「一度作れば何年間も同じものが使える」とは限りません。

この記事では、東京・赤坂のPreBeau Oral Care院長・歯科医師の毛利国安が、子ども・中学生・高校生のスポーツマウスガードについて、部活動での選び方と成長期特有の注意点を解説します。


子どもにもスポーツマウスガードは必要?

競技によります。

すべての子どもがすべてのスポーツでマウスガードを装着する必要がある、という意味ではありません。

一方で、スポーツでは、

  • 選手同士の接触
  • 転倒
  • ボール
  • バットやスティックなどの用具
  • 顔面への打撃

によって歯や口の周囲を負傷することがあります。

American Academy of Pediatric Dentistry(AAPD:米国小児歯科学会)も、スポーツやレクリエーションによる口腔・顎顔面外傷を予防するため、適切な防具やマウスガードの活用を推奨しています。

参考:
American Academy of Pediatric Dentistry|Prevention of Sports-Related Orofacial Injuries

特にコンタクト・コリジョンスポーツでは、マウスガードについて検討する重要性が高くなります。


部活でマウスガードが必要になりやすいスポーツ

中学校・高校・大学の部活動で、マウスガードが関係する代表的な競技には、

  • ラグビー
  • アメリカンフットボール
  • ラクロス
  • ボクシング
  • キックボクシング
  • 空手
  • 柔道
  • ホッケー

などがあります。

一方、

  • サッカー
  • バスケットボール
  • 野球

などでも歯の外傷は起こります。

重要なのは、

「スポーツ名だけで判断する」のではなく、競技規則と実際の外傷リスクの両方を見ること

です。

どの競技でマウスガードが必要・推奨されているかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

マウスガードが必要なスポーツは?義務化・推奨される競技とマウスピースのルールを解説


子どものマウスガードで最も重要なのは「成長」

大人と子どもの大きな違いは、

口の中が変化している途中であること

です。

特に小学生から中学生頃には、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」があります。

この時期には、

  • 乳歯が抜ける
  • 永久歯が萌出する
  • 奥歯が新しく生える
  • 歯と歯の位置関係が変わる

ことがあります。

AAPDも、乳歯の脱落や永久歯の萌出が続く若年選手では、歯型を採った時点では合っていたカスタムマウスガードが、その後比較的早く合わなくなる場合があることを指摘しています。

そのため、

「子ども用を一度作れば卒業まで使える」

と考えないことが重要です。


何歳からオーダーメイドマウスガードを作れる?

「何歳になったら作れる」という明確な年齢だけで決めるものではありません。

重要なのは、

年齢よりも現在の歯の生え替わり状態

です。

例えば同じ12歳でも、

  • ほぼ永久歯へ生え替わっている子
  • まだ乳歯が残っている子
  • 奥歯が萌出途中の子
  • 矯正治療をしている子

では条件が異なります。

そのため、歯科医院では、

  • 乳歯が残っているか
  • 永久歯がどこまで萌出しているか
  • 近いうちに抜けそうな乳歯があるか
  • 歯並び
  • 噛み合わせ
  • 顎の成長
  • 矯正治療の予定

などを確認したうえで判断します。


生え替わり中でもオーダーメイドは作れる?

作れる場合があります。

ただし、大人のように現在の歯列へ完全にタイトに合わせるだけでは、永久歯の萌出によって早期に合わなくなる可能性があります。

成長期用のカスタムマウスガードでは、必要に応じて、

これから生えてくる歯や歯の移動をある程度考慮してスペースを設ける

といった設計を行うことがあります。

AAPDのスポーツ外傷予防方針でも、将来的な歯の移動や歯の発育を考慮した設計方法について言及されています。

ただし、将来の変化を完全に予測することはできません。

そのため、製作後も定期的なフィット確認が必要です。


「子どもなら市販のマウスガードの方がいい」は正しい?

必ずしもそうではありません。

市販のマウスガードには、

  • すぐ購入できる
  • 比較的安価
  • 生え替わりに合わせて買い替えやすい

というメリットがあります。

一方で、

  • 歯列への適合が不十分
  • 口を開けると落ちる
  • 常に噛んで保持する必要がある
  • 話しにくい
  • 呼吸しにくい

場合があります。

AAPDでは一般的に、カスタムメイドタイプは市販のストックタイプと比較して、保持・保護・快適性の面で優れるとしています。

ただし、ここが子どものマウスガードで重要なポイントです。

急速に歯並びが変化している混合歯列期や、矯正装置がある場合には、現在の口腔内状態によって市販タイプなどを一時的に選択する方が現実的な場合もあります。

つまり、

「子どもだから必ず市販」でも「歯科医院のオーダーメイドなら必ず最適」でもありません。

現在の歯列発育と競技内容に合わせて選ぶことが大切です。

市販品と歯科医院製作の違いについてはこちらをご覧ください。

スポーツマウスガードは市販と歯科のオーダーメイドで何が違う?マウスピースの選び方を歯科医師が解説


中学生・高校生ならオーダーメイドを作りやすい?

一般的には小学生の混合歯列期と比較すると、永久歯列に近づくにつれて歯並びの変化は少なくなります。

そのため、中学生・高校生ではオーダーメイドマウスガードを検討しやすくなる場合があります。

ただし、中高生でも、

  • 永久歯が萌出途中
  • 親知らず以外の歯もまだ変化している
  • 矯正治療中
  • 顎の成長が続いている

ことがあります。

したがって、

「高校生になったから大人と完全に同じ」

とは限りません。

現在の口腔内を確認して製作することが重要です。


成長期のマウスガードはどのくらいで作り替える?

「半年ごと」「1年ごと」など、すべての子どもに共通する交換時期はありません。

次のような場合には、使用期間に関係なく確認が必要です。

  • 以前より外れやすい
  • 逆にきつくなった
  • 歯が痛い
  • 永久歯が新しく生えてきた
  • 乳歯が抜けた
  • 歯並びが変わった
  • マウスガードが浮く
  • 穴が開いた
  • 破れた
  • 大きく変形した

特に成長期では、破損していなくても口の中の変化によって使えなくなることがあります。


「まだ入るから使える」とは限らない

子どものマウスガードでは、ここも重要です。

古いマウスガードが口に入ったとしても、

  • 一部の歯だけ強く締め付けている
  • 萌出してきた永久歯を圧迫している
  • 噛み合わせが変わっている

可能性があります。

「まだ入るから大丈夫」と無理に装着し続けるのではなく、

歯が生え替わったときや、きつさを感じるようになったときには歯科医院で確認

することをおすすめします。


矯正中の中高生はさらに注意が必要

中学生・高校生は矯正治療を始める方も多い年代です。

ワイヤー矯正では、

  • ブラケット
  • ワイヤー
  • 歯の移動

を考慮する必要があります。

また、マウスピース矯正でも歯が少しずつ移動していきます。

つまり、矯正中は現在の歯列にぴったり適合する通常のスポーツマウスガードが短期間で合わなくなる可能性があります。

矯正中のスポーツマウスガードについては、次の記事で詳しく解説します。

矯正中でもスポーツマウスガードは使える?ワイヤー矯正・マウスピース矯正中の注意点


部活用マウスガードで重要なのは「装着し続けられること」

子どもや中高生では、

「買ったけれど使ってくれない」

という問題もあります。

マウスガードが、

  • 大きすぎる
  • 落ちる
  • 話しにくい
  • 息がしづらい
  • 吐き気がする
  • 痛い

状態では、練習中に外してしまう可能性があります。

AAPDも、若年選手のマウスガード使用率には、装着感や快適性、保護者・コーチ・本人の意識などが影響するとしています。

部活で毎日使うものだからこそ、

「作ったかどうか」ではなく「実際に装着を続けられるか」

まで考えることが重要です。


口を開けても簡単に落ちないことが重要

スポーツ用マウスガードでは、常に強く噛み続けなければ保持できない状態は理想的ではありません。

特に、

  • ラグビー
  • サッカー
  • バスケットボール
  • ラクロス
  • アメリカンフットボール

などでは、競技中に声を出すことがあります。

そのため、

口を少し開けても簡単には外れないフィット

が重要です。

同時に、呼吸や会話を必要以上に妨げない形であることも大切です。


前歯が出ている子はマウスガードを検討した方がいい?

歯の位置も、外傷リスクを考える要素のひとつです。

前歯が前方へ突出している場合、転倒や接触時に前歯へ直接衝撃が加わる可能性があります。

ただし、

「前歯が出ている=必ずマウスガードが必要」

という意味ではありません。

  • 競技
  • 接触の程度
  • 歯列
  • 唇による被覆
  • 過去の外傷歴

などを合わせて考えます。

心配な場合には、競技開始前に歯科医院で口腔内を確認してもらうとよいでしょう。


部活中に歯をぶつけたことがある子は?

一度スポーツ外傷を受けた歯では、状態によってその後の経過観察が必要になることがあります。

例えば、

  • 歯が欠けた
  • 歯がグラグラした
  • 歯が位置移動した
  • 神経に影響が出た

場合です。

見た目が元に戻っていても、歯根や歯髄の経過観察が必要になることがあります。

過去に歯を負傷している場合には、新しいシーズンを始める前に現在の状態を確認し、マウスガードについて相談することも選択肢になります。


学校や大会のルールも必ず確認する

子どものマウスガードでは、安全性だけでなく競技規則も重要です。

競技によって、

  • マウスガード装着の必要性
  • 形状
  • 上顎・下顎
  • 矯正装置使用時の扱い

などの規則が異なる場合があります。

さらに、

  • 中学校
  • 高校
  • 大学
  • 地区大会
  • 全国大会
  • 各競技団体

によって条件が異なることもあります。

そのため、

先輩が使っていたから同じもので大丈夫

と判断するのではなく、所属する部活や出場大会の最新規則を確認してください。

競技別のルールについてはこちらで解説しています。

マウスガードが必要なスポーツは?義務化・推奨される競技とマウスピースのルールを解説


部活を始める前に歯科医院で確認するとよいポイント

新しくコンタクトスポーツなどを始める場合には、マウスガードだけでなく現在の口腔内を確認しておくことにも意味があります。

例えば、

  • 虫歯がないか
  • グラグラしている乳歯がないか
  • 生えかけの永久歯がないか
  • 前歯に過去の外傷がないか
  • 被せ物や大きな詰め物がないか
  • 矯正治療中ではないか

などです。

マウスガードは、

現在の歯や歯ぐきの状態を確認したうえで使用する防具

と考えるとよいでしょう。


子どものスポーツマウスガードは保護者のチェックも重要

大人の場合は本人が違和感に気づきやすいですが、子どもでは、

「少し痛いけどそのまま使っている」

「きついけど先生に言われたから使っている」

こともあります。

保護者の方も時々、

  • 穴が開いていないか
  • 破れていないか
  • 変形していないか
  • 強い噛み跡がないか
  • 子どもが痛がっていないか
  • 歯が新しく生えていないか

を確認してください。

歯の生え替わりがあった場合には、マウスガードも一度確認することをおすすめします。


マウスガードはどう洗う?

部活後に、汗をかいたマウスガードをそのままケースへ入れっぱなしにするのは避けましょう。

基本的には、

  1. 使用後に流水で洗う
  2. 必要に応じて柔らかいブラシなどで汚れを落とす
  3. 十分に乾燥させる
  4. 通気性のある専用ケースで保管する

という管理が大切です。

また、高温で変形する材料があります。

  • 熱湯
  • 夏の車内
  • 直射日光
  • 高温になる場所

は避けてください。

学校のロッカーやスポーツバッグに長期間入れっぱなしにせず、自宅で状態を確認する習慣をつけるとよいでしょう。


市販品からオーダーメイドへ変更するタイミングは?

最初は市販品を使っていたものの、

  • 口を開けると落ちる
  • 強く噛まないと保持できない
  • 話しにくい
  • 呼吸しづらい
  • 毎日の部活で使いにくい
  • 競技レベルが上がった

という場合には、歯科医院製作のオーダーメイドマウスガードを検討できます。

逆に、生え替わりが非常に激しい時期には、短期間で大きく口腔内が変化する可能性もあります。

その場合は、すぐに高価なものを繰り返し作るのではなく、

今の成長段階ではどの方法が合理的か

を歯科医師と相談することが大切です。


野球・サッカー・バスケをしている子どもは?

これらの競技では、全選手が一律にマウスガードを必要とするとは限りません。

一方、

  • ボール
  • 選手同士の接触
  • 転倒
  • バット

などによる歯・口腔周囲の外傷は起こり得ます。

球技でのマウスガードについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

野球・サッカー・バスケでもマウスガードは必要?球技で歯を守るスポーツ用マウスピース


東京・赤坂で子ども・中高生のスポーツマウスガードを検討している方へ

PreBeau Oral Careでは、子ども・中学生・高校生を含むスポーツ選手のオーダーメイド・スポーツマウスガードに対応しています。

成長期では、単に現在の歯型を取るだけではなく、

  • 乳歯の状態
  • 永久歯の萌出
  • 歯並び
  • 噛み合わせ
  • 今後の歯列変化
  • 矯正治療
  • 競技種目
  • 使用頻度

などを確認したうえで、現在オーダーメイドを作ることが適切かも含めて検討します。

オーダーメイドを作ること自体が目的ではなく、その時点の口腔内と競技に合った方法を選ぶことが重要です。

詳しくはこちらをご覧ください。

東京・赤坂のオーダーメイド・スポーツマウスガード|PreBeau Oral Care

・単一層(単色)16,500円
・単一層マーブル・デザイン性 22,000円
・競技用オーダーメイド 38,500円(税込・自由診療)

PreBeau Oral Care 診療料金

大会で使用する場合には、所属する学校・部活・競技団体の最新規則をご確認のうえご相談ください。


よくある質問

Q. 子どもは何歳からスポーツマウスガードを作れますか?

一律の年齢だけで決めるものではありません。乳歯と永久歯の生え替わり、永久歯の萌出状態、歯並び、競技内容などを確認して判断します。

Q. 乳歯が残っていてもオーダーメイドマウスガードは作れますか?

作れる場合があります。ただし、乳歯の脱落や永久歯の萌出によって短期間で適合が変化する可能性があります。将来の歯の萌出を考慮した設計や、別のタイプを一時的に使用する方が適している場合もあります。

Q. 中学生なら大人用と同じマウスガードで大丈夫ですか?

中学生でも歯の萌出や顎の成長が続いている場合があります。年齢だけではなく、現在の歯列と成長段階を確認することが重要です。

Q. 高校生になれば作り替えなくても大丈夫ですか?

高校生でも歯列変化や矯正治療などによって適合が変わることがあります。外れやすい、きつい、痛い、歯科治療をしたなどの変化があれば確認が必要です。

Q. 子どもなら市販のマウスガードの方がいいですか?

必ずしもそうではありません。カスタムメイドは一般にフィットや保持力などにメリットがありますが、歯が急速に生え替わっている時期などでは、市販タイプを含め別の方法が適する場合があります。現在の口腔内と競技に合わせて選択します。

Q. 部活の練習でもマウスガードは必要ですか?

歯の外傷は試合だけでなく練習中にも起こります。競技規則や競技内容に応じ、コンタクト練習などでも適切に使用することが大切です。

Q. 矯正中でもスポーツマウスガードは使えますか?

使用できる場合がありますが、歯が移動することや矯正装置への配慮が必要です。通常のマウスガードを自己判断で使用せず、矯正担当医や歯科医師へ相談してください。

Q. 子どものマウスガードは毎年交換する必要がありますか?

全員が必ず1年ごとに交換するとは限りません。ただし、成長期では歯の生え替わりや歯列変化によって短期間で合わなくなる場合があります。定期的な適合確認が重要です。


まとめ|子どものマウスガードは「成長に合わせる」ことが重要

子ども・中学生・高校生のスポーツマウスガードでは、大人以上に口の中の変化を考える必要があります。

特に、

  • 乳歯が抜ける
  • 永久歯が生える
  • 歯並びが変わる
  • 顎が成長する
  • 矯正治療をする

といった時期では、一度作ったマウスガードが短期間で合わなくなることがあります。

そのため、

「一番高いマウスガードを作れば安心」でも「成長期だから市販品で十分」でもありません。

重要なのは、

  • 競技
  • 競技規則
  • 年齢
  • 歯の生え替わり
  • 歯並び
  • 噛み合わせ
  • 矯正治療
  • 使用頻度
  • フィット

を総合して、その時点で適した方法を選択することです。

成長期では定期的に状態を確認し、

きつくなった・外れやすくなった・永久歯が生えてきた

といった変化があれば、無理に使い続けず歯科医院へ相談してください。

市販品と歯科医院製作の違いはこちらです。

スポーツマウスガードは市販と歯科のオーダーメイドで何が違う?

競技別の装着ルールはこちらです。

マウスガードが必要なスポーツは?義務化・推奨される競技とマウスピースのルールを解説

球技についてはこちらです。

野球・サッカー・バスケでもマウスガードは必要?

矯正中のマウスガードについてはこちらです。

矯正中でもスポーツマウスガードは使える?ワイヤー矯正・マウスピース矯正中の注意点

スポーツマウスガードの製作についてはこちらをご覧ください。

PreBeau Oral Care|オーダーメイド・スポーツマウスガード


執筆・監修:歯科医師 毛利 国安
PreBeau Oral Care 院長
院長プロフィール・経歴

参考情報・文献