ホームホワイトニングの意外なメリットとは?過酸化尿素がもたらす虫歯・歯周病予防の医学的根拠
Last Updated on 1 month ago by prebeau
「歯を白くしたいけれど、歯にダメージを与えないか心配」 「セルフホワイトニングを試したけれど、思うように白くならない」
東京・赤坂の自由診療専門歯科 PreBeau Oral Care(プレビューオーラルケア)には、日々このようなお悩みを抱えた患者様がご来院されます。
当院は「歯を削らない(Minimally Invasive)」審美歯科治療を専門としており、本来の天然歯の美しさを引き出す医療ホワイトニングを提供しています。その中で、多くの患者様が驚かれる事実があります。
それは、歯科医院で処方する「ホームホワイトニング」には、単に歯を白くする審美的な効果だけでなく、明確な虫歯予防および歯周病予防の医学的メリットが存在するということです。
本記事では、米国ワシントン大学で生理学を専攻し、化学(Chemistry)を副専攻として修めた院長の毛利国安が、ホームホワイトニング剤(過酸化尿素)が口腔内にもたらす予防効果の化学的メカニズムについて、エビデンスに基づき詳しく解説いたします。
医療ホワイトニングとセルフケアの決定的な違い
まず前提として、サロン等で行うセルフホワイトニングと、歯科医院が提供する医療ホワイトニングは使用する薬剤が根本的に異なります。
ご自宅で行う医療用ホーhttps://prebeau-oc.com/treatment/whitening/ムホワイトニングの主成分は「過酸化尿素」です。化学的な観点から申し上げると、この過酸化尿素はお口の中でゆっくりと分解され、「尿素」と「過酸化水素」という2つの成分に変化します。実は、この分解過程で生じる2つの成分こそが、口腔内の健康維持に極めて重要な役割を果たすのです。
意外なメリット1:尿素による「虫歯予防」メカニズム
虫歯は、お口の中の細菌が糖を分解して「酸」を作り出し、その酸によって歯の表面(エナメル質)が溶かされる(脱灰する)ことで進行します。つまり、お口の中が酸性に傾いている時間が長いほど、虫歯のリスクは高まります。
ホームホワイトニング剤が分解されて生じる「尿素」は、さらに分解されるとアンモニアに変化します。アンモニアには、お口の中の酸性度(pH)を強力にアルカリ性へと傾ける中和作用があります。
この化学的な中和の働きにより、酸によって歯が溶けるのを防ぎ、唾液による再石灰化を促進する環境が整うため、結果として非常に高い虫歯予防効果が期待できます。
意外なメリット2:過酸化水素による「歯周病・口臭予防」メカニズム
ホワイトニングの歴史を紐解くと、もともと過酸化尿素は「歯周病の治療薬」として研究開発されていました。その治療の過程で、患者様の歯が白くなっていくという作用が発見され、現在のホワイトニングへと発展した経緯があります。
尿素と同時に生成される「過酸化水素」には、優れた殺菌作用があります。歯周病を引き起こす原因菌の多くは、酸素を嫌う「嫌気性菌」と呼ばれる細菌です。過酸化水素は酸素を発生させながら作用するため、歯周ポケットの奥深くに潜む歯周病菌の増殖を効果的に抑え込みます。
これにより、歯肉の炎症を鎮め、プラーク(歯垢)の形成を抑制し、ひいては歯周病由来の口臭予防にも直結します。私が米国ミシガン大学で学んだ歯周病学の観点から見ても、適切な濃度の過酸化尿素を使用することは、非常に理にかなった予防歯科アプローチと言えます。
ホワイトスポット治療や「アイコン治療の失敗」でお悩みの方へ
ホームホワイトニングは、前歯の白い斑点(ホワイトスポット)の治療においても重要な役割を担います。
「他院でアイコン治療を受けたけれど、白濁が消えなかった」 「アイコン治療の失敗を修正したい」
当院には、このようなホワイトスポット治療のセカンドオピニオンを求める方が全国から来院されます。実は、アイコン(Icon)治療を行う前に、医療ホワイトニングを先行して行うことで、歯の内部の有機物が柔らかくなり、アイコンの特殊な樹脂(レジン)が深部まで均一に浸透しやすくなります。
「削らずに治す」アイコン治療の成功率を高め、ムラのない自然な仕上がりを実現するためにも、専門的な化学知識に基づく事前診断と、ホームホワイトニングの適切な併用は欠かせないステップとなります。
専門医による正しい診断が不可欠です
これまで解説した通り、ホームホワイトニングには審美面・健康面の両方において素晴らしいメリットがあります。しかし、「ただ薬剤を使えば良い」というわけではありません。
知覚過敏(歯がしみる症状)のリスク評価や、目に見えない初期むし歯の有無、歯周組織の状態を正確に診断した上で、お一人おひとりに最適な薬剤の濃度と使用計画(プロトコール)を立てることが不可欠です。自己流のケアや、診断を伴わない個人輸入等の薬剤使用は、かえって大切な歯を痛める原因となります。
一生涯にわたってご自身の天然歯を美しく、そして健康に保ちたいとお考えの方は、ぜひ一度専門医にご相談ください。
また、当院は米国での臨床経験に基づくネイティブレベルの英語対応を行っております。English speaking dentist Tokyo をお探しの海外の患者様やご友人にも、安心して質の高い歯科医療をご受診いただけます。
科学的根拠に基づいた、みなさんにとって最善のプランをご提案いたします。
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監修・執筆: 毛利 国安(Kuniyasu Mori PreBeau Oral Care 院長 米国ワシントン大学 生理学専攻・化学副専攻 / 米国ミシガン大学 歯周病学ポストドクトラルプログラム修了 / 米国UCLA インプラントレジデンシー修了 / DMG・Yoshida Icon公認講師(KOL)
【参考文献 / Scientific Evidence】 当院の医療ホワイトニングは、単なる審美目的ではなく、化学的・歯周病学的なエビデンス(科学的根拠)に基づく「予防歯科治療」の一環として提供しています。本記事で解説した「過酸化尿素によるむし歯予防・歯周病予防効果」のメカニズムを裏付ける主要な学術論文は以下の通りです。
- 過酸化尿素による口腔内pHの上昇と強力なむし歯(う蝕)予防効果 The caries-preventive effects of carbamide peroxide and its influence on elevating oral pH (Leonard R.H., et al., Compendium of Continuing Education in Dentistry, 2002)
- 過酸化尿素の歯肉炎(歯周病)治療薬としての歴史と有効性 History, safety, and effectiveness of current bleaching techniques and applications of carbamide peroxide in treating gingival inflammation (Haywood V.B., Journal of the American Dental Association, 1992)
- 過酸化水素による口腔内嫌気性菌(歯周病菌)への殺菌およびプラーク抑制効果 Hydrogen peroxide: a review of its use in dentistry (Marshall M.V., et al., Journal of Periodontology, 1995)
- ホワイトニング剤がエナメル質の再石灰化プロセスに与える好影響 Effect of bleaching agents on the microhardness of enamel and the subsequent remineralization process (Basting R.T., et al., Journal of Esthetic and Restorative Dentistry, 2001)
(※ホワイトスポットに対する「アイコン治療とホワイトニングの併用効果」については、Borges A.B., et al., Operative Dentistry, 2014 等の臨床研究に基づきプロトコールを構築しています。)