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歯の白い斑点(ホワイトスポット)はなぜ削らずに消える?光の屈折率から紐解く最新治療のメカニズム

ホワイトスポット

Last Updated on 2 months ago by prebeau 鏡を見るたびに気になってしまう、前歯の表面にある白いシミのような斑点。 専門用語で「ホワイトスポット」と呼ばれるこの症状について、歯科医院で相談したものの「削ってプラスチックを詰めるしかない」「虫歯として進行していないから、このまま様子を見ましょう」と言われ、治療を諦めてしまっている方は少なくありません。記事監修:院長 毛利国安 健康な歯を削りたくない。でも、ふとした瞬間に見える白いムラはどうにかしたい。 実は近年、歯の構造と「光の屈折」という科学的なアプローチを利用することで、歯を一切削ることなくホワイトスポットを周囲の歯に馴染ませる治療法が確立されています。 今回は、なぜ削らなくても白い斑点が消えるのか、そのメカニズムを分かりやすく紐解いていきます。 そもそも、なぜ歯の一部だけが「白く」見えるのか? ホワイトスポットの原因は、主に「初期の虫歯(脱灰)」や、歯が作られる過程で起きる「エナメル質形成不全」などです。これらが起きると、歯の一番外側にあるエナメル質の内部から、カルシウムやリンといったミネラル成分が溶け出してしまいます。 ミネラルが抜け落ちたエナメル質の内部は、スカスカの「スポンジ状(微細な穴がたくさん空いた状態)」になります。問題は、このミクロの穴の中に「空気」や「水分」が入り込んでしまうことです。 健康なエナメル質と、空気・水分では「光の屈折率」が異なります。 透明なガラスに細かい傷がつくと、光が乱反射してすりガラスのように白く濁って見えますよね。それと全く同じ現象(光の散乱)が歯の内部で起きているため、その部分だけが白く浮き上がって見えてしまうのです。 「削る」のではなく「屈折率を合わせる」という新発想 これまで、この白濁を消すための主な選択肢は「白い部分をドリルで削り取り、レジン(歯科用プラスチック)を詰める」という物理的な方法でした。しかし、見た目のためだけに健康な歯質まで削ることには、大きなデメリットが伴います。 そこで開発されたのが、「Icon(アイコン)」という低侵襲(削らない)治療システムです。 アイコン治療のメカニズムは非常にシンプルかつ科学的です。 特殊な液を使用して歯の表面の膜を優しく処理した後、ミネラルが抜けてスカスカになったエナメル質の微細な穴の奥深くまで、特殊な液状の樹脂(レジン)を浸透させます。 ここが最も重要なポイントですが、アイコンの樹脂は、健康なエナメル質と「光の屈折率」がほぼ完全に一致するように作られています。 空気や水分が入り込んで光を乱反射させていた空間を、エナメル質と同じ屈折率を持つ樹脂で満たして固める。すると、光は再びスムーズに透過するようになり、すりガラス状だった白濁が、周囲の健康な歯の色と自然に同化して見えなくなるのです。 歯質を強化し、未来の虫歯も予防する この治療の優れた点は、見た目の改善(Beauty)だけではありません。 スポンジ状に脆くなっていたエナメル質の内部を樹脂で補強し、隙間を完全に封鎖するため、そこから再び虫歯菌の酸が侵入するのを防ぐことができます。つまり、見た目を美しく回復させながら、同時に初期虫歯の進行を止める「予防(Preventive)」の役割も果たしているのです。 「歯を削りたくないけれど、どうしても白い斑点が気になる」 「過去に治療は難しいと言われたけれど、諦めきれない」 そのようなお悩みを抱えている方は、光の屈折率を利用した低侵襲なアプローチが、解決の糸口になるかもしれません。 より詳しい治療の流れや、適応となるホワイトスポットの種類については、以下のページで詳しく解説しています。ご自身の症状が該当するかどうか、ぜひ参考にしてみてください。 ▼ クリニックへのアクセス・口コミ(Googleマップ)はこちら PreBeau Oral Care のGoogleマップを見る 当院への詳しいアクセスや、実際に来院された患者様からの口コミをご覧いただけます。初めての方もどうぞ安心してお越しください。 👉 削らないホワイトスポット治療(Icon – アイコン)の詳しいメカニズムと治療例はこちら

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【認知症と予防歯科】アルツハイマーの原因「アミロイドβ」と歯周病菌(P.g.菌)の怖い関係

予防治療

Last Updated on 1 month ago by prebeau 最近、診療をしていて患者様から「歯周病って認知症に関係あるんでしょう?」と聞かれることがとても増えました。テレビや健康雑誌でも取り上げられるようになったので、ご存知の方も多いかもしれません。記事監修:院長 毛利国安 実は、この二つには私たちが想像する以上に深い、そして少し怖い繋がりがあることが最新の研究で分かってきています。 今回は、「いつまでもクリアな頭でいたい」と願う方に向けて、アルツハイマー型認知症の引き金とされる「アミロイドβ(ベータ)」と、お口の中の環境がどうリンクしているのか。そして、私たちが今すぐできる根本的な対策についてお話しします。 脳のゴミ「アミロイドβ」はなぜ溜まるのか? アルツハイマー型認知症の主な原因として知られているのが、脳内に蓄積する「アミロイドβ」というタンパク質です。 これは特別な病原体ではなく、脳が活動した結果として生まれる、いわば「脳の老廃物(ゴミ)」です。通常、私たちが健康でぐっすり眠っている間に、脳の自浄作用(クリアランスシステム)によってこのゴミは洗い流されます。 しかし、加齢や睡眠不足、血流の悪化などが重なると、排出が追いつかなくなります。そして、発症の15〜20年も前から静かに脳に蓄積し、やがて神経細胞にダメージを与えてしまうのです。 脳内で発見された「歯周病菌」の存在 ここからが歯科領域のお話です。 アミロイドβが溜まってしまう大きな要因の一つに、体内の「慢性炎症」があります。そして、その炎症の最大の火種となるのが歯周病です。 驚くべきことに、アルツハイマー病患者の脳の組織を調べた研究で、「P.g.菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)」という非常に悪性度の高い歯周病原細菌が多く発見されました。さらに、このP.g.菌が出す「ジンジパイン」という強力な毒素(タンパク質分解酵素)も脳内で見つかっています。 お口の中の菌が、なぜ脳にまで到達するのでしょうか? 歯周病で歯茎に炎症(出血しやすい状態)があると、そこから毛細血管を通じて菌や毒素が血流に乗ってしまいます(菌血症)。それが脳にまで運ばれ、脳内で慢性的な炎症を引き起こし、結果的に「アミロイドβの蓄積を猛烈に加速させてしまう」というエビデンスが次々と報告されているのです。 アミロイドβを減らす特効薬はない。だから「今」すべきこと 現在の医学では、すでに溜まってしまったアミロイドβを完全に消し去るような魔法の薬は、まだ一般化されていません。 だからこそ、私たちがすべきことは「これ以上アミロイドβを溜め込まない(炎症を起こさない)体づくり」です。日常でできる最も効果的なアプローチは以下の3つに集約されます。 単に「歯石を取る」だけでは不十分な理由 「それなら、歯医者で定期的に歯石を取れば安心ですね」と思われるかもしれません。もちろんスケーリング(歯石除去)は重要です。 しかし、PreBeau Oral Care(プレビューオーラルケア)では、それだけでは不十分だと考えています。なぜなら、強い殺菌剤でうがいをしたり、表面の汚れを取るだけでは、すぐにお口の中の細菌は元の悪いバランスに戻ってしまうからです。お口の中には健康を守ってくれる「善玉菌」もいるため、むやみに菌を全滅させるアプローチは逆効果になることもあります。 そこで私たちが推奨しているのが「乳酸菌療法(プロバイオティクス/バクテリアセラピー)」です。 お口の中の生態系(口腔内フローラ・マイクロバイオーム)そのものに着目し、専用の乳酸菌を摂取していただくことで「良い菌の割合を増やす」という根本的なアプローチです。善玉菌が定着すれば、P.g.菌などの悪玉菌が住み着きにくい、健康なお口の環境が自然と保たれます。 歯を削ったり治したりする前に、まずはご自身のお口の細菌バランス(フローラ)を整えること。それが、将来の歯を残すだけでなく、大切な脳を守ることに直結します。 ご自身の現在のお口の環境が気になる方は、ぜひ当院の予防・メンテナンスについてご覧ください。単なるお掃除で終わらない、一歩先のオーラルケアをご提案します。 ▼全身の健康を見据えた、PreBeau Oral Careのメンテナンス https://prebeau-oc.com/treatment/maintenance/ ▼ クリニックへのアクセス・口コミ(Googleマップ)はこちら PreBeau Oral Care のGoogleマップを見る 当院への詳しいアクセスや、実際に来院された患者様からの口コミをご覧いただけます。初めての方もどうぞ安心してお越しください。 歯周病と認知症(アルツハイマー病)の関連を示す主な参考文献 1. 歯周病菌がアルツハイマー病の原因となる可能性と治療への応用 2. 歯周病がアルツハイマー病患者の認知機能低下を早める 3. 歯周病菌の感染が脳内へのアミロイドβの取り込みを促進する 4. 歯周病はアルツハイマー病を悪化させる(日本語総説論文) 概要: 歯周病が引き起こす全身の慢性炎症や腸内細菌への影響が、いかにして脳内炎症を誘発しアルツハイマー病の病態を悪化させるかについて、分かりやすくまとめられた日本歯周病学会のレビュー論文です […]