舌の位置が低い「低位舌」とは?口呼吸・いびき・口元への影響
Last Updated on 1 week ago by prebeau
「舌は普段どこに置いておくのが正しい?」
「舌が下がっていると言われた」
「低位舌だと口呼吸になる?」
「舌の位置を上げれば、いびきは治る?」
最近ではSNSなどでも、
「低位舌」
という言葉を目にすることが増えました。
一般には、安静時に舌が口蓋側ではなく、口腔内の比較的低い位置にある状態を指して使われます。
ただし最初に知っておきたいのは、
「低位舌」という言葉だけで、一つの病気を意味するわけではない
ということです。
また、
低位舌
↓
口呼吸
↓
いびき
↓
睡眠時無呼吸
↓
顔がたるむ
というように、すべてが一本の因果関係でつながっていると考えるのも適切ではありません。
舌の安静時位置には、
- 鼻呼吸のしやすさ
- 口唇閉鎖
- 顎や歯列の形態
- 口腔内のスペース
- 舌の機能
- 習慣
など、複数の要因が関係します。
この記事では、
- 低位舌とは何か
- 舌は普段どこにあるのか
- 口呼吸との関係
- いびき・睡眠時無呼吸との関係
- 歯並びとの関係
- 口元や顔貌への影響
- MFT(口腔筋機能療法)
- 歯科で確認できること
- 大人のプレオルソとの関係
について、現在の研究で分かっていることと、まだ分かっていないことを分けながら歯科医師が解説します。
低位舌とは?
「低位舌」は一般的に、
安静時の舌が口蓋側ではなく、口腔内の比較的低い位置にある状態
を表す言葉として使われます。
英語では、
Low Tongue Posture(LTP)
などと表現されます。
ただし、重要なのは、
低位舌には世界共通で完全に統一された一つの診断基準があるわけではない
ということです。
研究によっても、
- 視診
- セファロ
- CT
- 舌と口蓋の空隙
- 口腔内評価
など、評価方法が異なります。
つまり、
「舌が少し下にあるように見える」
だけで、何らかの疾患と決めるものではありません。
舌は普段どこにあるのが自然?
舌は食事や会話をしていないときにも、口の中で一定の姿勢をとっています。
安静時には一般的に、
- 舌尖が上顎前歯を強く押さない
- 舌の前方から中央部が口蓋側に位置する
- 唇は無理なく閉じられる
- 鼻で呼吸できる
といった状態が、口腔周囲機能を評価する際の一つの目安になります。
ただし、
舌全体を常に力いっぱい上顎へ押しつけておく
ことが「正しい舌の位置」というわけではありません。
安静時の舌は、トレーニングのように強い力を入れて保持するものではありません。
「舌先はスポットにつける」は正しい?
MFTでは、
スポット
と呼ばれる位置を舌尖の目安として教えることがあります。
一般には上顎前歯の少し後方、口蓋側の位置です。
ここで大切なのは、
前歯そのものを舌で押さないこと
です。
ただし、舌の安静位を評価する場合、
「舌先がどこにあるか」
だけを見るのでは不十分です。
舌の中央部。
舌の後方。
口唇閉鎖。
鼻呼吸。
嚥下。
など、口腔機能全体を確認します。
低位舌かどうか自分でチェックできる?
簡単な確認はできます。
リラックスした状態で、何も食べたり話したりしていないときに、
「今、舌はどこにある?」
と確認してみてください。
例えば、
- 舌が下の前歯の裏側にある
- 舌が下顎の歯列の内側に広がっている
- 舌先が上下の前歯の間にある
- 口が自然に開いている
という場合には、安静時の舌・口唇機能を確認してみる意味があります。
しかし、
このセルフチェックだけで低位舌を診断することはできません。
低位舌と口呼吸は関係する?
関係している場合があります。
ただし、
どちらが原因でどちらが結果なのかを単純には決められません。
例えば鼻が慢性的に詰まっている人では、鼻から十分に呼吸することが難しく、
口を開けて呼吸しやすくなります。
口を開けて呼吸するためには、舌の位置も変化することがあります。
つまり、
鼻が通りにくい
↓
口を開ける
↓
舌が低い位置になりやすい
という可能性があります。
一方、舌や口唇などの口腔周囲機能と、習慣的な開口・口呼吸が関連しているケースもあります。
そのため、
「低位舌だから口呼吸」
と一方向だけで考えないことが大切です。
口呼吸なら、まず舌を上げればいい?
必ずしもそうではありません。
もし、
- アレルギー性鼻炎
- 慢性的な鼻閉
- 鼻中隔の問題
- その他の鼻疾患
があれば、舌を上に置く練習だけをしても鼻呼吸は苦しいままです。
その場合には、耳鼻咽喉科での評価が必要になることがあります。
前の記事でも解説したように、
「口を閉じる」より先に「鼻から呼吸できるか」を確認する
ことが重要です。
大人になってから低位舌になることもある?
成人でも安静時の舌の位置には個人差があります。
また、
- 鼻閉
- 歯の欠損
- 歯列
- 顎の形態
- 補綴治療
- 習慣
- 口腔周囲機能
などによって、舌が収まる環境も変化します。
したがって、
「低位舌は子どもだけの問題」
とは限りません。
一方、成人の低位舌については、小児の顎顔面成長ほど研究が豊富ではありません。
成人では、成長期の子どもと同じ議論をそのまま当てはめないことが重要です。
低位舌だと歯並びが悪くなる?
舌や口唇など口腔周囲の力は、歯列と無関係ではありません。
特に成長期には、
- 舌
- 唇
- 頬
- 口呼吸
- 嚥下
- 口腔習癖
などと歯列・顎顔面成長との関係が研究されてきました。
しかし成人の場合には注意が必要です。
すでに顎顔面の成長がほぼ完了しているため、
「舌を上げれば大人の顎が広がる」
「低位舌を直せば歯並びが自然に治る」
といった説明には十分な根拠がありません。
舌の位置と顎の形には関係がある?
研究では関連が検討されています。
例えば2019年の成人を含む研究では、安静時舌位と顎の前後的な骨格パターン・歯列幅との関係が調べられましたが、舌と口蓋の距離について骨格パターン間で明確な違いが示されたわけではありません。
つまり、
顔や顎の形を見ただけで「この人は低位舌」と判断することはできない
ということです。
舌と顎顔面形態の関係は、単純な一方向ではありません。
低位舌だと気道が狭くなる?
ここもSNSなどで非常に強く語られやすい部分です。
「舌が下がると気道が狭くなる」
「舌を上げれば気道が広がる」
という説明を見かけることがあります。
しかし、成人で行われた2023年の3次元画像研究では、194人について通常の舌位群と低位舌群を比較したところ、
全体として上気道の容積や断面積に有意な差は確認されませんでした。
極端に低い舌位の一部では違いがみられましたが、研究全体としては、
舌の位置だけで気道サイズを単純に説明することはできない
という結果でした。
したがって、
低位舌=気道が狭い
と断定するのは適切ではありません。
低位舌といびきは関係する?
可能性はありますが、これも直接的な一対一の関係ではありません。
いびきは、睡眠中に上気道の組織が振動することで生じます。
関係する要素には、
- 鼻
- 軟口蓋
- 舌根
- 咽頭
- 下顎の位置
- 体重
- 睡眠姿勢
- 飲酒
- 加齢
などがあります。
舌も上気道を構成する重要な組織の一つですが、
安静時の舌が低い=いびきをかく
とは言えません。
舌を上げればいびきは治る?
これも一律には言えません。
いびきの原因は一つではないからです。
もし鼻閉が主な問題なら、鼻の評価が必要です。
軟口蓋が大きく関係しているケースもあります。
肥満や睡眠時無呼吸が関係することもあります。
したがって、
「舌トレだけでいびきを治す」
という考え方には注意が必要です。
低位舌と睡眠時無呼吸症候群は関係する?
睡眠時無呼吸症候群、特に閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)では、舌を含む上気道の解剖・筋機能が研究されています。
2024年のsystematic review・meta-analysisでは、OSA患者と健常者を比較すると、
舌を上方向へ持ち上げる筋力や持久力が低い傾向
が報告されました。
一方、
舌を前方へ出す筋力では明確な差は確認されませんでした。
これは興味深い研究ですが、
「低位舌がOSAを起こしている」ことを証明した研究ではありません。
さらに、MFTによって舌機能が改善するかを検討した研究もまだ少なく、質にも限界があります。
最近はCTで「低位舌」を評価する研究もある
2026年には、OSA患者430人を対象として、
CT上で舌と口蓋の間に空隙がある状態
を低位舌として定義し、CPAPの使用状況との関連を調べた研究も発表されています。
低位舌と定義された患者ではCPAPアドヒアランスが低い傾向がみられました。
しかし研究者自身も、
- CTによる定義は標準化されていない
- 単独のスクリーニング指標にはできない
としています。
この研究からも分かるように、
「低位舌」という言葉自体、研究上の定義がまだ統一されているわけではありません。
舌が大きいと睡眠時無呼吸になる?
OSAでは舌の大きさや脂肪量についても研究されています。
2025年のsystematic review・meta-analysisでは、OSA患者では対照群と比較して、舌容積や舌内脂肪が大きい傾向が報告されています。
しかし、
舌の大きさと舌の安静時位置は同じものではありません。
またOSAは、
- 上気道の形態
- 肥満
- 筋機能
- 呼吸調節
- 睡眠中の気道虚脱性
- 顎顔面形態
などが関係する複雑な疾患です。
「舌だけ」が原因ではありません。
低位舌があれば睡眠時無呼吸の検査を受けるべき?
低位舌だけで睡眠検査が必要とは言えません。
ただし、
- 大きないびき
- 睡眠中に呼吸が止まる
- 呼吸が止まったあとに大きく息をする
- 強い日中の眠気
- 朝の頭痛
- 熟睡感がない
- 高血圧
などがある場合には、低位舌の有無にかかわらずOSAを含む睡眠呼吸障害について医科で評価する意味があります。
舌を見ただけでOSAを診断することはできません。
低位舌と口元のたるみは関係する?
このテーマも非常に検索されています。
「舌が下がると二重顎になる」
「舌を上げればフェイスラインが上がる」
「低位舌を治せばほうれい線が消える」
といった情報を見かけることがあります。
しかし、成人について、
低位舌を改善することで顔のたるみやほうれい線が改善する
ことを強く証明する質の高い臨床研究は現時点では十分ではありません。
口唇や舌などの機能と顔貌は全く無関係とは言い切れませんが、
美容効果について過度な期待を持たせる説明には注意が必要です。
この点は次の記事、
「口元のたるみはなぜ起こる?口輪筋・舌・口呼吸との関係」
で詳しく解説します。
「舌トレで小顔」は本当?
現時点では、
舌のトレーニングだけで脂肪が減ったり、骨格が大きく変化したりする
と考える根拠はありません。
舌や口唇の機能訓練と、
- 皮下脂肪
- 加齢による皮膚変化
- 骨格
- 筋肉量
- 顔貌
の変化は分けて考える必要があります。
MFTは美容マッサージとは異なります。
低位舌にはMFTをすればいい?
低位舌や口唇閉鎖、嚥下などの口腔周囲機能に問題がある場合、
MFT(口腔筋機能療法)
を検討することがあります。
MFTでは、
- 舌の安静時位置
- 舌の動き
- 口唇閉鎖
- 鼻呼吸
- 嚥下
- 咀嚼
などを評価し、必要に応じてトレーニングします。
ただし、
「低位舌=全員MFT」
ではありません。
MFTには科学的根拠がある?
研究は増えていますが、まだ限界があります。
2025年に発表されたscoping reviewでは、11,000件以上の文献から58研究が採用され、
- 口呼吸
- 口唇閉鎖不全
- 低位舌
- 異常嚥下
- 舌小帯
- 口腔習癖
などに対するMFT/OMTが検討されました。
多くの研究では改善が報告されていましたが、
質の高いランダム化比較試験は少なく、MFTの有効性を確定するにはエビデンスが十分ではない
と結論づけられています。
特に低位舌を直接対象にした研究は、このレビューではわずか2研究でした。
つまり、
MFTは臨床的に使われている方法ではあるものの、何にどこまで有効なのかは症例ごとに慎重に考える必要がある
という段階です。
2026年の成人MFT研究では?
2026年には、口腔筋機能障害のある若年成人を対象とした研究も報告されています。
ただし対象は14人と非常に少数でした。
トレーニング直後には舌位の有意な改善はみられませんでしたが、6か月後には改善がみられた項目がありました。
一方で、
- 口腔周囲筋の筋力
- 持久力
- 口腔関連QOL
などでは明確な改善が確認されなかった項目もあります。
興味深い結果ではありますが、
この小規模研究だけで成人の低位舌に対するMFTの効果を確定することはできません。
MFTを始める前に鼻の確認が必要なこともある
これは非常に重要です。
鼻が詰まっている人に、
「口を閉じて」
「舌を上に置いて」
「鼻呼吸してください」
と練習させても、そもそも鼻から十分に空気が入らなければ困難です。
そのため、
- 慢性的な鼻づまり
- アレルギー性鼻炎
- 片側だけの鼻閉
- 鼻呼吸が苦しい
などがある場合には、耳鼻咽喉科での評価を先に考えることがあります。
舌小帯が短いから低位舌になる?
舌小帯が舌運動に影響しているケースはあります。
ただし、
低位舌を見つけたから舌小帯を切ればよい
という単純なものではありません。
舌小帯の状態だけではなく、
- 実際の舌運動
- 発音
- 嚥下
- 食事
- 症状
- 機能的な制限
を評価する必要があります。
成人の舌小帯切除についても、適応を慎重に判断する必要があります。
舌をずっと上に押しつければトレーニングになる?
必要以上に力を入れる必要はありません。
安静時舌位と、
舌を強く口蓋へ押しつける筋力トレーニング
は同じではありません。
長時間、
「舌を上に押さなければ」
と力を入れ続けると、逆に疲労や違和感につながる可能性があります。
MFTを行う場合には、目的に応じた方法で行います。
歯科では低位舌の何を見る?
歯科では舌だけを単独で見るのではなく、
舌の安静時位置
どこに位置しているか。
舌の動き
前方、上方、左右などへ十分動かせるか。
嚥下
飲み込むときに前歯を強く押していないか。
口唇閉鎖
力を入れずに唇を閉じられるか。
呼吸
鼻呼吸が可能か。
歯列
開咬や前歯の突出などがないか。
顎
上下顎の位置や口腔内スペース。
歯ぎしり・食いしばり
他の口腔機能や力の問題がないか。
などを必要に応じて確認します。
舌だけ見て治療を決めない
低位舌について最も大切なのは、
舌だけを切り離して考えないこと
です。
例えば、
鼻が詰まっている。
口が開いている。
舌が下がっている。
いびきをかいている。
という人がいたとします。
ここで、
「低位舌だから舌トレ」
だけで終わらせるのではなく、
なぜその位置になっているのか
を考えます。
鼻なのか。
口唇閉鎖なのか。
顎・歯列なのか。
睡眠なのか。
習慣なのか。
複数が重なっているのか。
によって対応は変わります。
大人のプレオルソは低位舌を治す装置?
ここは明確に分けておきます。
PreBeau Oral Careで扱う**大人のプレオルソ(プレオルソ ユーティリティ)**は、歯科用咬合スプリントです。
主に、
- 歯ぎしり・食いしばりによる歯や補綴物への負担
- インプラントへの負担
- 顎関節への負担
- 矯正後の歯列の安定
などを考える際に使用します。
「低位舌を治療するための装置」と単純に位置づけるものではありません。
また、睡眠時無呼吸症候群を治療する専用の口腔内装置でもありません。
では大人のプレオルソと舌はまったく関係ない?
患者さんによっては、
- 歯ぎしり
- 食いしばり
- 口呼吸
- 舌の安静時位置
- 口唇閉鎖
- 顎関節
- 矯正後の歯列安定
など、複数の問題が同時に存在します。
その場合には、
咬合スプリントだけを見るのではなく、口腔機能も含めて評価する
ことに意味があります。
必要であればMFTを組み合わせる。
鼻の問題があれば耳鼻咽喉科へつなぐ。
睡眠時無呼吸が疑われれば睡眠医療へつなぐ。
という考え方になります。
矯正後の後戻りと舌は関係する?
歯列は、
- 歯周組織
- 咬合
- 唇
- 頬
- 舌
- 成長・加齢
- 保定装置の使用
など、複数の影響を受けます。
舌や口腔周囲機能も評価する意味はありますが、
後戻りの原因を低位舌だけに求めることはできません。
矯正治療後には、適切なリテーナーによる保定が非常に重要です。
このテーマは記事17で詳しく解説します。
PreBeau Oral Careでは「低位舌だからトレーニング」とは考えません
低位舌という言葉だけを見て、
「舌を鍛えましょう」
と決めるのではありません。
まず、
なぜ舌がその位置にあるのか
を考えます。
- 鼻から呼吸できるか
- 唇を楽に閉じられるか
- 舌を十分動かせるか
- 嚥下に問題がないか
- 歯並び・顎との関係
- 口呼吸があるか
- いびきがあるか
- 睡眠中の無呼吸が疑われないか
などを確認します。
そして必要に応じて、
- 経過観察
- MFT
- 歯科的な管理
- 耳鼻咽喉科
- 睡眠医療
などへつなげます。
一つの言葉から一つの治療へ直結させるのではなく、
口腔全体から原因を整理すること
を大切にしています。
まとめ|低位舌は「舌を上げれば全部解決」ではない
低位舌とは一般に、
安静時の舌が比較的低い位置にある状態
を表す言葉です。
しかし、
低位舌=一つの病気
というわけではありません。
また、
低位舌=口呼吸の原因
低位舌=いびきの原因
低位舌=睡眠時無呼吸
低位舌=顔のたるみ
と一方向の因果関係で考えることもできません。
特に成人では、低位舌についての研究はまだ限られています。
2023年の成人194人を対象にした3次元研究でも、低位舌群と通常舌位群の間で、上気道サイズに全体として明確な差は確認されませんでした。
一方、OSA患者では舌の筋機能に違いがみられるという研究もあります。
つまり、
舌は呼吸・睡眠と関係する重要な組織ではあるが、舌だけですべてを説明することはできない
ということです。
低位舌が気になる場合には、
- 鼻から呼吸できるか
- 唇を自然に閉じられるか
- 舌の位置・動きに問題があるか
- 嚥下に問題があるか
- 歯列や顎との関係はどうか
- いびき・無呼吸がないか
という順に、全体から確認することが大切です。
MFTも選択肢の一つですが、2025年のscoping reviewでは、効果を確定するにはまだ質の高い研究が不足しています。
そして、大人のプレオルソも、
「低位舌を治す装置」ではありません。
歯ぎしり・食いしばり、補綴物、インプラント、顎関節、矯正後の保定などを含め、その患者さんに必要な目的がある場合に選択します。
舌だけを見るのではなく、鼻・口・顎・睡眠まで含めて考える。
それが大人の口腔機能を考えるうえで重要です。
関連記事
- 大人の口呼吸はなぜ起こる?寝ているときに口が開く原因と歯科でできること
- 口元のたるみはなぜ起こる?口輪筋・舌・口呼吸との関係を歯科医師が解説
- 大人の口腔筋機能療法(MFT)とは?舌・唇・呼吸を整えるトレーニング
- いびきがひどいのはなぜ?毎晩いびきをかく原因と歯科で相談できること
- 寝ているときに呼吸が止まると言われたら?睡眠時無呼吸症候群のサインと受診先
- 矯正後に歯並びが戻るのはなぜ?後戻りの原因とリテーナー・口腔周囲筋の関係
参考文献
- Park J, et al.
Three-dimensional evaluation of the association between tongue position and upper airway morphology in adults: A cross-sectional study.
PMID: 37746777.
PubMed
- Poncin W, Willemsens A, Gely L, Contal O.
Assessment and rehabilitation of tongue motor skills with myofunctional therapy in obstructive sleep apnea: a systematic review and meta-analysis.
Journal of Clinical Sleep Medicine. 2024;20(9):1535–1549.
PMID: 38415680.
DOI: 10.5664/jcsm.11074.
PubMed - Effectiveness of orofacial myofunctional therapy in improving orofacial function and oral habits: a scoping review.
PMID: 40166722.
PubMed
- Van der Straeten C, et al.
The OMA-Project—Orofacial Myofunctional Behaviour in Adults: Effectiveness of Orofacial Myofunctional Therapy Protocols in Healthy Young Adults With Orofacial Myofunctional Disorders.
Journal of Oral Rehabilitation. 2026.
PMID: 41542964.
PubMed - Shimamura Y, Chiba S, Ikeda K, Yagi T, Capasso R.
Examining the association between CT-defined low tongue posture and CPAP adherence.
Sleep and Breathing. 2026;30(4).
PMID: 42501151.
DOI: 10.1007/s11325-026-03760-6.
PubMed - Baker E, Chanamolu M, Nieri C, et al.
The Effect of Tongue Volume and Adipose Content on Obstructive Sleep Apnea: Meta-analysis & Systematic Review.
OTO Open. 2025;9(2):e70067.
DOI: 10.1002/oto2.70067.
PMC - Fatima F, Fida M.
The assessment of resting tongue posture in different sagittal skeletal patterns.
Dental Press Journal of Orthodontics. 2019;24(3):55–63.
PMID: 31390450.
DOI: 10.1590/2177-6709.24.3.055-063.oar.
PubMed - Campbell RG, Zadro JR, Campion NJ, et al.
The Musculoskeletal Consequences of Mouth Breathing in Adults: A Systematic Review.
The Laryngoscope. 2026.
PMID: 42457563.
DOI: 10.1002/lary.70755.
PubMed
執筆・監修:歯科医師 毛利 国安
PreBeau Oral Care