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お子様の歯の白濁(ホワイトスポット)について知っておきたいこと 。 年齢制限の理由と削らない治療の選択肢

Last Updated on 1週間 ago by prebeau

こんにちは。PreBeau Oral Care院長の毛利 国安です。

永久歯が生えそろってくる時期に、歯の表面にチョークのような白い濁り「ホワイトスポット」が見られることは、実はそれほど珍しいことではありません。

ただ、年齢とともにご本人が気になさることもあり、「なんとかしてあげたい」と歯科医院へご相談される親御さんも多くいらっしゃいます。しかしその際、「15歳未満だからまだ治療ができない」と言われてしまうケースがあるようです。

今回は、なぜそのように言われることがあるのか、そして削らずに白濁を目立たなくする「アイコン(Icon)」のメカニズムと小児への適用について、少し専門的な背景を交えて解説します。

なぜ「15歳未満は控えるべき」とされるのか?

結論から申し上げますと、この年齢制限はホワイトスポットの治療そのものが危険だからというわけではなく、「医療ホワイトニング(Professional Whitening)」との併用を前提としているクリニックが多いことに起因します。

過酸化水素などを使用する医療ホワイトニングは、歯の神経(歯髄)がまだ成長段階にあるお子様の歯には刺激となる可能性があります。そのため、安全を第一に考え、歯の成長が落ち着く15歳頃までは医療ホワイトニングを控えるのが一般的な見解となっています。

ホワイトスポットが白く見える理由

そもそも、この白い濁りは色素が沈着しているわけではなく、光の屈折による「見え方」の問題です。

初期のむし歯や歯の形成過程で、エナメル質内部からミネラルが抜け出すと、表層の下に目に見えない無数の小さな穴(多孔質構造)ができます。健康なエナメル質と、この穴に入り込んだ空気や水分とでは光の「屈折率」が大きく異なるため、内部で光が乱反射(散乱)を起こし、チョークのように白く濁って見えてしまうのです。

削らずに光の散乱を抑える「アイコン(Icon)」

この光の乱反射を、歯を削ることなく整えるのが「レジンインフィルトレーション」というアプローチです。

当院で行っているアイコン(Icon)を用いた治療では、まず専用の塩酸ベースのエッチング材等で表面を一層処理して乾燥させます。そこに、健康なエナメル質に非常に近い屈折率を持つ液状の樹脂(レジン)を浸透させます。これにより内部での光の散乱が抑えられ、白濁が周りの健康な歯と自然になじんで見なくなるという仕組みです。

「見た目の改善」だけでなく「初期むし歯の予防」にもなる理由

そして、このアイコン治療には、単に見ための白濁を消すだけでなく、「初期むし歯の進行を食い止める」という強力な予防効果があります。

ホワイトスポットとなっている部分は、ミネラルが抜けてスカスカ(多孔質)になっており、そのまま放置すると酸や細菌が入り込みやすく、本格的なむし歯へと進行しやすい大変デリケートな状態です。 アイコンによって樹脂を奥深くまで浸透させることで、この無数の穴を物理的に塞ぎ、歯の内部を緻密に補強することができます。つまり、外部からの酸の侵入をブロックし、「歯を削らなければいけない段階」に進ませないための障壁を作る役割を果たします。

アイコン単独の治療と、対象となるご年齢について

では、アイコン治療そのものに年齢制限はあるのでしょうか。 DMG社およびヨシダの公式インストラクター(Key Opinion Leader)という立場からお伝えしますと、アイコン単独の治療には明確な年齢制限はありません。開発者であるドイツのヘンドリック先生ご自身も、小児の患者様にこの治療を行っています。

むしろ、若い歯のほうが樹脂が浸透しやすく、自然な仕上がりになりやすいという特徴があります。「診療用の椅子で一定時間お口を開けていられるか」「強い嘔吐反射がないか」といった条件が整えば、お子様でも受けていただける治療です。

※ひとつだけ、注意点があります

白濁だけでなく、そこに「黄色や茶色の着色」が強く混ざっているケースです。 この場合は、アイコンを浸透させる前に、医療ホワイトニングで歯全体の色調をあらかじめ整える工程が必要になることが多いため、やはり15歳頃まで成長を待ってからの治療をご提案しています。

「うちの子の歯は治療できるのかな?」と迷われたら、まずはオンライン相談からでもお気軽にお声がけください。

執筆者: 院長 毛利 国安(アイコン公認講師)

詳しい経歴については、院長プロフィールのご紹介 をご覧ください。

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