【Q&A】アイコン治療はイエロースポット・ブラウンスポットには効かない?!失敗しないための「医療ホワイトニング」併用の秘密
Last Updated on 1 month ago by prebeau
「歯の白い斑点(ホワイトスポット)にはアイコン治療が良いと聞いたけれど、黄色っぽいシミ(イエロースポット)や茶色いシミ(ブラウンスポット)には効かないって本当?」
記事執筆者:院長 毛利国安
そんな疑問や不安を抱えて、当院へご相談にいらっしゃる患者様が後を絶ちません。実際に他院で「茶色いシミは削るしかない」と言われたり、アイコンをしたけれど色がきれいに消えなかったり……というお悩みを持つ方は多いのが実情です。
結論から言うと、「適切な手技とステップを踏めば、イエローやブラウンのスポットもアイコンで美しく改善できます」。
では、なぜ「うまくいかない」という声があがるのでしょうか?今回は、削らずに歯のシミを治療するアイコン(Icon)治療の深い部分について、Q&A形式で分かりやすく解説します。
Q1. なぜイエロースポットやブラウンスポットのアイコン治療は「失敗しやすい」と言われるのですか?
A. 表面の処理だけで、内部の「着色」を取り除かずにアイコンの樹脂(レジン)を流し込んでしまうからです。
アイコン治療は、歯の表面のミクロの穴に特殊な樹脂を浸透させて光の屈折率を変え、シミを見えなくする素晴らしい技術です。しかし、黄色や茶色のスポットの場合、歯の内部に「色素」が強く沈着しています。
この色素を分解せずに、いきなりアイコンの樹脂でフタをしてしまうとどうなるでしょう?当然、中の茶色い色が透けて見えたまま固まってしまいます。これが「アイコンをしたのに茶色いままだった」「イエロースポットには効かない」という失敗の原因です。
Q2. では、黄色や茶色のシミを削らずに消すにはどうすればいいのですか?
A. アイコン治療の前に、必ず「医療ホワイトニング」を併用して内部の色素を分解します。
ここが最も重要なポイントです。PreBeau Oral Careでは、ブラウンスポットやイエロースポットに対して、いきなりアイコンを塗ることはありません。まずは「医療ホワイトニング」を用いて、歯の内部に沈着した色素をしっかりと漂白(分解)します。
市販のサロンなどで行う表面の汚れ落としではなく、過酸化水素などの有効成分を用いた本格的な医療ホワイトニングだからこそ、エナメル質内部の着色を根本から白くリセットできるのです。キャンバスを真っ白にしてから、アイコンで質感を整える。これが美しい仕上がりの絶対条件です。
Q3. ホワイトニングは「色を白くするだけ」ですか?他にも理由はありますか?
A. 実は、医療ホワイトニングには「アイコン薬剤を歯の内部へ深く浸透しやすくする」という意外な、そして非常に重要な役割があります。
これは最新のエビデンスや臨床の現場でも注目されている知見です。医療ホワイトニングの薬剤がエナメル質に作用する過程で、歯の表面にある微細な有機質(タンパク質の汚れなど)がクリーニングされ、エナメル質の微細な構造が一時的に変化します。
この「ホワイトニング後の環境」が、実はアイコンの特殊な樹脂(レジン)にとって最高に浸透しやすい通り道を作ってくれるのです。
つまり、医療ホワイトニングは「色を白くする」という見た目のメリットだけでなく、「アイコンの治療効果そのものを底上げし、より深く確実に樹脂を浸透させるためのブースター(浸透促進)の役割」を果たしています。公認講師の視点から見ても、このミクロレベルでの環境づくりが、再発を防ぎ、圧倒的に自然なツヤを出すためのカギとなります。
Q4. 自分のシミがアイコンで治るか知りたいです。どうすればいいですか?
A. 歯のシミの深さや性質は一人ひとり異なります。まずは一度、専門的な診断をお受けください。
イエロースポットやブラウンスポットは、過去の治療歴や歯の形成期の状態など、さまざまな要因で発生します。単に「薬を塗れば治る」という単純なものではなく、医療ホワイトニングの期間、アイコンの薬剤を浸透させる時間、エッチング(前処理)の回数など、緻密なコントロールが必要です。
当院では、削らない治療(低侵襲治療)をコンセプトに、患者様の大切な天然歯を最大限守りながら美しさを引き出す治療を行っています。「削ってセラミックにするしかない」と言われた方も、諦める前に一度ご相談ください。
▶︎ 削らずに治すアイコン治療・ホワイトスポット治療の詳細はこちら
【執筆者・監修】 毛利 国安 PreBeau Oral Care(アーベイン赤坂5階) 院長 アイコン(Icon)治療 公認講師(KOL)
■ ご予約・ご相談 アーベイン赤坂5階にある「PreBeau Oral Care」で、あなた本来の美しい歯を取り戻しませんか?最新の医療ホワイトニングとアイコン治療の組み合わせで、最適なプランをご提案します。
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参考文献・出典(References)当記事における、白濁(ホワイトスポット)だけでなく、黄色や茶褐色のシミ(イエロースポット・ブラウンスポット、エナメル質形成不全など)に対するレジンインフィルトレーション(アイコン治療)の有効性と、難症例に対する応用アプローチについては、以下の臨床レポートおよび国際的な学術研究に基づいています。
Masking of labial enamel white spot lesions by resin infiltration–a clinical report Paris S, Meyer-Lueckel H. (2009): アイコン治療の開発者らによる基本論文。樹脂がエナメル質の微細な空隙に入り込むことで生じる「光学的屈折率の変化」について解説しており、病変が深い(黄色・茶色に見える)場合でも、事前に適切なホワイトニング等を併用することで高い審美回復が得られるメカニズムの基礎となっています。
レジンインフィルトレーションシステム「Icon(アイコン)」を用いた臨床アプローチと実践テクニック 毛利 国安 (PreBeau Oral Care 院長 / DMG Icon 公認講師): 株式会社ヨシダ 学術・臨床レポート。単純な白濁だけでなく、様々なエナメル質の形成不全や着色を伴う難症例に対し、的確な診断(透照診)と表面処理の微細なコントロールによってアイコン治療を成功に導くための実践的な専門アプローチを解説しています。
White spots on enamel: treatment protocol by superficial or deep infiltration (part 2) fluorosis and traumatic hypomineralization Attal JP, et al. (2014): 黄色や茶褐色の着色を伴うことが多い「エナメル質フッ素症」や「外傷性エナメル質形成不全」に対して、アイコンをより深く浸透させる「深部浸潤(Deep infiltration)」プロトコルを用いることで、色調を大幅に改善できることを示した臨床研究です。
Esthetic improvement of white spot lesions and fluorosis using resin infiltration technique: Case series Gugnani N, et al. (2012): エナメル質内部に色素が取り込まれたブラウンスポット(茶褐色のシミ)に対して、アイコンの特殊な樹脂(レジン)を浸透させることで、健康な歯と光の屈折率を同化させ、視覚的にシミをマスキング(隠蔽)する効果を検証した症例報告です。