虫歯と歯周病を根本から防ぐ「PMTC」とは?専門的なクリーニングの重要性
Last Updated on 4 weeks ago by prebeau
毎日しっかりと歯磨きをしていても、虫歯や歯周病になってしまうことはありませんか?その主な原因は、日々のブラッシングでは落としきれない「バイオフィルム」にあります。
このバイオフィルムを確実に取り除き、お口の健康を守るための専門的な処置が「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」です。
PMTCとはどのような処置か?
PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士などの専門家が、専用の機器を用いて行う歯の徹底的な清掃です。 具体的には、柔らかいシリコン製のカップや専用の小さなブラシ、そしてプロ用の研磨ペーストを使用し、歯の表面や歯と歯の隙間、歯ぐきの境目に付着した汚れを機械的(メカニカル)に磨き落とします。
PMTCが重要とされる3つの医学的根拠(エビデンス)
1. バイオフィルムの確実な破壊と除去 お口の中の細菌は、時間が経つと「バイオフィルム」と呼ばれる強力な膜(バリア)を形成します。これはお風呂場の排水溝の「ヌメリ」と同じようなもので、うがい薬や通常の歯ブラシの毛先だけでは完全に取り除くことができません。シリコンカップやブラシを用いた物理的な摩擦によってのみ、このバリアを確実に破壊し、細菌を除去することができます。
2. 歯面を滑らかにし、汚れの再付着を防ぐ 専用のペーストとカップを用いて歯の表面(エナメル質)を丁寧に磨き上げることで、ミクロのレベルで歯の表面がツルツルになります。これにより、処置後に新たなプラーク(歯垢)や茶渋などの着色汚れがつきにくい、清潔な環境を作ることができます。
3. 虫歯・歯周病リスクの大幅な低減 定期的なPMTCによって口腔内の細菌の絶対数をコントロールすることは、虫歯の発生や歯周病の進行を防ぐ上で極めて有効であることが、長年の歯科医学の研究で実証されています。
お子様の虫歯予防にもPMTCは非常に有効です
PMTCは大人だけでなく、お子様(乳歯や生え変わりの時期)の虫歯予防にも強く推奨されます。 柔らかいブラシやカップを使うためドリル特有の嫌な音や痛みがなく、歯医者に対する「怖い」というイメージを持たずにケアを受けられます。また、PMTCで歯の表面を完全にきれいにした後にフッ素塗布を行うことで、フッ素が歯に浸透しやすくなり、虫歯予防の効果がさらに高まります。
【Q&A】PMTCについてよくあるご質問
Q. 痛みはありますか?
A. 歯を削る処置ではないため、基本的に痛みはありません。柔らかいシリコンカップやブラシを用いて歯の表面を優しく磨き上げるため、「歯のエステ」やマッサージを受けているような心地よさを感じる方が大半です。お子様でも安心して受けていただけます。
Q. クリーニングの頻度はどれくらいが理想ですか?
A. 患者様のお口の環境(虫歯や歯周病のリスク、唾液の質など)によって異なりますが、一般的には3〜4ヶ月に1回のペースでのメインテナンスを推奨しています。
Q. PMTCで歯は白くなりますか?
A. お茶やコーヒー、タバコのヤニなどの「表面の着色汚れ(ステイン)」はきれいに落ちるため、ご自身の歯が持つ本来の自然な白さとツヤを取り戻すことができます。※歯そのものの色をさらに白くしたい場合は、医療ホワイトニングをご検討ください。
最新の予防歯科学に基づき、一生涯ご自身の歯で過ごすためのサポートをいたします。
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執筆・監修:毛利国安(もうり くにやす) プレビュー・オーラル・ケア 院長。ワシントン大学生理学部卒業、大阪大学歯学部卒業。ミシガン大学歯周病学、UCLAインプラント学にて研鑽を積む。国際口腔インプラント学会(ICOI)フェロー。DMG社・ヨシダ社公認アイコン(Icon)治療インストラクターおよびKey Opinion Leader(KOL)。