4〜7歳の子供の歯並び改善。プレオルソが顎の成長や出っ歯・受け口に効果的な理由
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お子様の健やかな成長を願う保護者の皆様、こんにちは。PreBeau Oral Care 院長の毛利国安です。
日々の診療の中で、「子供の歯列矯正はいつから始めるべきでしょうか?」「指しゃぶりやお口ポカンが歯並びに影響しないか心配です」といったご相談を数多くいただきます。特に4歳、5歳、6歳、7歳頃は、乳歯から永久歯への生え変わりが始まる重要な時期であり、顎の成長が著しいタイミングでもあります。
当院ではこの4〜7歳のお子様を対象に、「プレオルソ」というマウスピース型矯正装置を用いた治療を行っています。今回は、なぜプレオルソが顎の正しい成長に効果的なのか、そして出っ歯や受け口、切端咬合といった症状になぜ根本からアプローチできるのかについて、専門的な視点を交えつつわかりやすく解説いたします。
※プレオルソ治療の全体像、当院での具体的な治療の流れや費用につきましては、ピラーページであるプレオルソ(小児マウスピース矯正)の総合案内に詳しくまとめておりますので、本記事と合わせてぜひご一読ください。
歯並びが悪くなる本当の原因と、プレオルソのアプローチ
お子様の歯並びが乱れる原因は、決して遺伝だけではありません。実は、「お口ポカン(口呼吸)」、「舌が正しい位置にない(低位舌)」、「飲み込む時の癖」といった日常の何気ない習慣が、顎の健やかな発育を妨げているケースが非常に多いのです。
プレオルソは、ワイヤー矯正のように「歯を直接強い力で動かして並べる」ための装置ではありません。お口の周りの筋肉(口腔周囲筋)のバランスを整え、顎の骨が本来の大きさに正しく成長するための「環境づくり」を行う装置です。
プレオルソを日中や就寝時に装着することで、舌が上顎の正しい位置(スポット)に自然と収まりやすくなり、鼻呼吸が促されます。頬の筋肉や唇の力(口輪筋)のバランスが整うことで、顎が適正に広がり、これから生えてくる永久歯がきれいに並ぶためのスペースが確保されるのです。
プレオルソと同じく、口腔周囲の筋肉に働きかけるマウスピース型の機能的矯正装置(Myobraceなど)を用いた早期治療の有効性は、多くの研究で裏付けられています。例えば、6〜10歳の小児における機能的矯正装置を用いた早期介入が、噛み合わせや口腔周囲の筋肉の動きを改善し、将来的な抜歯やワイヤー矯正といった侵襲的治療のリスクを減らす役割を果たすことを示した研究などが、そのメカニズムを強く支持しています。
症状別:なぜプレオルソが効果を発揮するのか
それでは、プレオルソが適応となる代表的な歯並びについて、なぜ効くのかを具体的に見ていきましょう。
1. 出っ歯(上顎前突)
子供の出っ歯の多くは、上顎が前に出すぎているというよりも、「下顎の成長が不足して後ろに下がってしまっていること」が原因で起こります。また、下唇を噛む癖や、舌で前歯を裏側から押す癖が拍車をかけていることも少なくありません。
プレオルソを装着すると、下顎が自然と前方に誘導されるように設計されています。これと同時にお口周りの筋肉が訓練されるため、突出した前歯が本来の角度へと落ち着いていきます。プレオルソと同様の仕組みを持つ機能的装置において、下顎が後退している子供の出っ歯(Class II malocclusion)に対して、下顎の位置を前方に誘導することで気道の拡大や噛み合わせの改善が見られたとする文献もあり、筋機能を整えながら顎の位置を補正するアプローチの有用性が医学的にも示されています。
2. 受け口(反対咬合)
下の前歯が上の前歯より前に出ている受け口は、骨格的な問題が大きくなる前に、できるだけ早い段階(早期治療)で介入することが望ましいとされています。 低年齢の受け口の場合、上の顎の成長が不十分であったり、舌が低い位置にあることで下顎を無意識に前に押し出してしまうことが原因として考えられます。プレオルソは、舌を上顎に持ち上げるよう誘導し、上顎の自然な前方への成長を促すと同時に、下顎の過剰な前方への成長を適度に抑える働きをします。 実際、早期の混合歯列期において、筋肉のバランスを整える機能的矯正療法が前歯部反対咬合(受け口)の改善において効果的であり、顔の成長を自然な状態に回復させる働きがあることを報告した研究も存在し、プレオルソのような装置による根本的な改善メカニズムを裏付けています。
3. 切端咬合(せったんこうごう)
上下の前歯の先端同士がカチカチとぶつかり合ってしまう切端咬合は、放置すると歯が欠けたり削れてしまったり、将来的に本格的な受け口へと移行してしまうリスクがあります。「乳歯の切端咬合は自然に治るのか?」と経過観察を希望される保護者の方もいらっしゃいますが、自然治癒を待つよりも早期に噛み合わせのバランスを整えることが推奨されます。 プレオルソを用いることで、特定の歯にかかる負担を分散させながら、上下の顎の位置関係を正しいバランスへと導き、前歯が適切な重なり(被蓋)を持つように誘導することが可能です。
4〜7歳で始める「痛くない矯正」のメリット
大人の矯正治療のようにワイヤーで歯を強く締め付けるわけではないため、プレオルソは「痛くない子供の矯正」として、お子様への心身の負担が少ないのが大きな特徴です。日中起きている時の1〜2時間と就寝時のみの装着で済むため、学校へ持っていく必要もなく、いじめや紛失のリスクもありません。
4歳から7歳という、顎の骨が柔らかく成長のポテンシャルが最も高い黄金期に、お口の機能を根本から改善することは、将来的に抜歯を伴う大掛かりな治療を回避するための非常に価値のある自己投資となります。
お子様のお口ポカンが気になる、出っ歯や受け口かもしれないと少しでも感じられましたら、手遅れになる前にぜひ一度ご相談にお越しください。正しい顎の成長をサポートし、お子様の生涯にわたる健康な笑顔を守るお手伝いをさせていただきます。
より詳しい情報につきましては、改めてプレオルソ(小児マウスピース矯正)の詳細ページをご覧ください。
また、医院の場所や日々の様子につきましては当院のGoogleマップよりご確認いただけます。 具体的なカウンセリングをご希望の方は、お待たせせずにご案内できる24時間WEB予約からいつでもご予約をお取りいただけます。
引用・参考文献リスト
本記事で解説した機能的矯正装置(プレオルソおよび同等の仕組みを持つMyobraceやT4K等)の有効性をサポートする医学文献は以下の通りです。
- 出っ歯(Class II)および気道への影響について: Oropharyngeal Airway Dimensional Changes after Treatment with Trainer for Kids (T4K) in Class II Retrognathic Children (下顎後退を伴う上顎前突症例に対する機能的装置による顎位の改善と気道拡大効果に関する研究)
- 早期介入によるお口の筋肉と噛み合わせの改善について: Early Intervention for Malocclusion: Role of Myobrace in Children Aged 6–10 Years (6〜10歳の小児における機能的矯正装置を用いた不正咬合の早期治療と、口腔悪習癖の改善に関する研究)
- 受け口(前歯部反対咬合)の早期治療効果について: Effectiveness of Myobrace Therapy in Correcting Anterior Crossbite in Early Mixed Dentition: A Retrospective Study (早期混合歯列期における機能的療法を用いた前歯部反対咬合の改善効果に関する研究)