【4歳〜7歳のお子様へ】歯並びの土台を育てる「プレオルソ」とは?〜顎の成長を活かした優しい小児矯正〜
こんにちは。赤坂の歯科医院「PreBeau Oral Care(プレビュー オーラルケア)」院長の毛利国安です。
お子の乳歯から永久歯への生え変わりの時期、「うちの子、少し歯並びがガタガタしているかも?」「受け口が気になる」と心配になる親御さんは少なくありません。
当院では、4歳から7歳くらいのお子様を対象に、「プレオルソ」という機能的矯正装置を使った第1期治療をご提案しています。 (▼当院のプレオルソ治療の詳細はこちらもご覧ください) https://prebeau-oc.com/treatment/preortho/
今回は、なぜこの時期の治療が大切なのか、そして「歯を直接動かすワイヤー矯正」とは何が違うのか、プレオルソの仕組みとメリットについてお話しします。
なぜ「4歳〜7歳」が小児矯正のゴールデンエイジなのか?
私たちが4〜7歳のお子様にプレオルソをおすすめしている最大の理由は、「顎(あご)の成長が最も活発な時期」だからです。
大人の矯正治療は、すでに成長が終わった骨の中で歯を並べ替えるため、スペースが足りなければ抜歯が必要になることもあります。しかし、顎の骨が柔らかく成長段階にあるこの時期であれば、本来お子様が持っている「成長する力」を正しい方向へ導いてあげることができます。
プレオルソの仕組み:目指すのは「80点の歯並び」
プレオルソは、大人の矯正(第2期治療)で使うようなワイヤーや硬いマウスピースで「無理やり歯を動かす」装置ではありません。
柔らかい素材でできたマウスピース型の装置をお口に入れることで、舌の位置を正しくし、口の周りの筋肉のバランスを整えます。つまり、「顎の正しい成長を誘導して、歯が綺麗に並ぶための土台(スペース)を作ること」が目的です。
当院では、プレオルソによる第1期治療のゴールを「完璧な100点の歯並び」ではなく、「噛み合わせや機能面が整った、まずは80点の歯並び」と考えています。
プレオルソに取り組む3つの大きなメリット
将来、もし大人の矯正(第2期治療)が必要になったとしても、この時期にプレオルソをしておくことには計り知れないメリットがあります。
1. 将来の抜歯リスクや、本格矯正の負担を大きく減らせる 顎のスペースをしっかり広げておくことで、将来ワイヤー矯正やインビザラインなどの第2期治療が必要になった際も、健康な歯を抜かずに済む可能性が格段に高まります。また、治療期間が短くなったり、費用を抑えられたりするケースも多いです。
2. 「お口ポカン」や「口呼吸」の改善につながる プレオルソは、お口周りの筋肉(口輪筋)を鍛え、正しい舌の位置を覚えるトレーニングにもなります。これにより、ウイルス感染や虫歯のリスクを高める「口呼吸」から、自然な「鼻呼吸」への移行を促します。
3. お子様への心身の負担が少ない(★型取り不要!) お子様にとって、従来の歯科治療で使う「粘土のような型取り(印象採得)」は、息苦しさや嘔吐反射を引き起こす原因となり、トラウマになりがちです。プレオルソは既製品の装置をお口に合わせて調整するため、あの苦しい型取りが不要です。 また、装置をつけるのは「起きている間の1時間」と「寝ている時」だけ。柔らかい素材で痛みも出にくく、お子様自身で簡単に取り外しができるため、歯磨きも普段通りに行えます。
【重要】プレオルソの対象外となる・注意が必要なケース
プレオルソは非常に優れた装置ですが、万能ではありません。当院では、お子様の安全と健康を第一に考え、以下のような場合はすぐにプレオルソを開始せず、別の治療を優先、あるいはお断りする場合があります。
- 進行した虫歯(カリエス)があるお子様 装置でお口を覆うため、虫歯がある状態で装着すると症状が悪化したり、痛みが出たりする危険性があります。まずは虫歯の治療と、これ以上虫歯を作らないための予防ケアを徹底することが最優先です。
- 嘔吐反射が極端に強いお子様 お口の中に装置を入れること自体に強い拒絶反応や吐き気をもよおしてしまう場合、無理に装着させることはお子様の心に深い傷を残してしまいます。トレーニングで少しずつ慣れていくか、別の時期・方法を検討します。
- 重度の鼻づまり(耳鼻科疾患)があるお子様 アデノイド肥大などで「完全に口でしか呼吸ができない」状態のお子様が口を閉じる装置をつけると、息苦しくなってしまいます。この場合は、まず耳鼻咽喉科での治療を先にお願いしています。
小児矯正は「将来へのプレゼント」
人間の体には個人差があるため、プレオルソ(第1期治療)で土台を整えた後、より完璧な歯並び(100点)を目指すために、永久歯が生え揃ってから第2期治療が必要になる場合もあります。
しかし、顎の成長を利用できるのは、人生の中でこの短い期間だけです。当院の「PreBeau(Prevention and Beauty=予防と美)」という理念の通り、問題を大きくしてから治すのではなく、問題が大きくなる前に予防し、お子様本来の健やかな美しさを引き出すことが、歯科医師としての私の願いです。
お子様の歯並びや、お口ぽかんのクセ、あるいは「うちの子でもできるかな?」といったご不安があれば、どうぞお気軽にアーベイン赤坂の「PreBeau Oral Care」までご相談ください。今、どんなアプローチが一番お子様のためになるのか、一緒に考えていきましょう。
▼プレオルソの治療の流れやよくあるご質問については、こちらのページで詳しく解説しています。 https://prebeau-oc.com/treatment/preortho/